2001年4月リリース
メジャー9枚目の大作バラード
タイトルの意味
タイトルを直訳すると「死ぬことを恐れていない」。
Dir en greyの楽曲全体を通して掲げられた大きなテーマ「痛み」にも通ずる言葉ですね。
楽曲の語り手である主人公が直面した大切な人の死と、それに際して主人公が抱いた感情。
男女の物語
描かれるのは
この歌詞では主人公の他に、君という存在も登場します。
途中で登場するフレーズから、この2人が恋人同士であったと想像できます。
この楽曲の舞台は冬。
心から愛した君を失った主人公がその死を受け止め、そして乗り越えていく様子を見ていきましょう。
君の死から数年後の世界
君と二人で歩いたあの頃の道は無くて
それでもずっと歩いた 何時か君と会えるのかな
出典: ain't afraid to die/作詞:京 作曲:Dir en grey
主人公が亡き君を思い起こすシーンから始まります。
1行目の歌詞から推測すると、君が死んでしまったのはつい最近の出来事ではないようですね。
「あの頃の~」を比喩ではなく現実的な変化だと捉えると、君の死から数年後の世界だと想像できます。
主人公は君が死んでからずっと、その事実や悲しみに囚われ続けていたということ。
2行目の歌詞から考えれば、まだその呪縛からは解放されていないようですね。
届かないのは何?
なだらかな丘の上緩やかに雪が降る届かないと解っても
君の部屋に一輪大好きだった花を今…
出典: ain't afraid to die/作詞:京 作曲:Dir en grey
「雪」という言葉が登場しています。
大雪というよりは、傘を差さずとも気にならないくらいの雪なのでしょう。
そんな雪の中、「届かない~」と感じている主人公。
もちろんその届かない相手は、死んでしまった君です。
実はこのフレーズ、この楽曲中に3回登場します。
つまりそれほど主人公は君の死を受け入れられず苦しみ、そして受け入れなければと藻掻いているのでしょう。
もしかすると冬を3回繰り返した、つまり3年間もその苦しみの中にいたのかもしれません。