RADWIMPS「夏のせい」
2020年9月2日にリリースされた、RADWIMPSにとって初めてとなるEP形式での作品『夏のせい ep』。
今回はそのEPの中から表題曲である「夏のせい」をご紹介しましょう。
この楽曲はその名の通り、夏をテーマにした楽曲となっています。
RADWIMPSの作詞作曲を担当しているメンバー野田洋次郎から見た夏の風景が散りばめられた楽曲です。
また、この楽曲はCMソングにも選ばれ、多くの人の耳に留まりました。
Apple Music CMソング
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/夏のせい_ep
今回は「夏のせい」の歌詞に注目し、その世界観を深読みしていこうと思います。
夏という季節に野田洋次郎が込めた想いを細かく解説していきましょう。
「夏のせい」のMVが公開中
水の抜かれたプールの中でピアノを弾く野田洋次郎の姿が印象的なMV。
過ぎ去った夏を懐かしむかのように、戻っては来ない時間に対しての感傷的な感情が映像で表現されています。
楽曲に漂う爽やかさと切なさが同居したかのようなイメージが感じられるMVです。
まだご覧になっていない方は是非ご覧になってみてください。
夏に隠された気持ち
夏を理由にして
夏のせいにして 僕らどこへ行こう
恋のせいにして どこまででも行こう
出典: 夏のせい/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
まず冒頭の歌詞からご紹介していきましょう。
1行目で表現されているのは、夏という季節によって高揚している主人公の気持ちです。
主体的に行っている行動の原因が夏にあるのだと考えることによって現状を肯定しています。
今にも駆け出してしまいそうなワクワクとした心情が伝わってくる歌詞です。
また、2行目では夏の代わりに恋という言葉が用いられています。
夏による高揚感と恋による胸の高鳴りを同化させているのです。
これから起きることへの希望や期待感が伝わってきます。
夏に取り残されたい
胸踊るものだけが 呼吸するこの季節に
取り残されて 置いていかれてみようよ
出典: 夏のせい/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
このパートでいう「季節」というのは前述の夏を指していると考えられます。
日本において夏というのは生き物や植物が最も輝きを放つ季節です。
そして人々もその暑さによってどこか開放的になります。
ここではそんな夏にこのまま取り残されたいと考えている主人公の姿が描かれているのです。
主人公がそう思っているのは、夏という季節に対して良い感情を持っているからだと考えられます。
開放的で自然が輝きを放つその季節が過ぎ去ってしまうのが惜しいと思っているのでしょう。
君と夏
夏への変わり目
今日から季節が 次へまたいだと
空と匂いと君の顔で すぐわかった
出典: 夏のせい/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎