いかがでしたでしょうか?
この方の動画タイトルにある「宅録」とは、自宅に設置した機材を使ってこれを録音した、という意味。
マルチトラックレコーダーやDTMなどの機材を駆使し、録音されたものです。
この動画で歌っている方は、まるで本人かのような声ですね。
桑田さんみたいにそっくりです(笑)
楽曲のテンポは原曲より少し早めですが、楽器構成はほぼ同じ。
再現性の高い動画です。
聞きどころはボーカル。
ボーカルにエフェクトがかかっています。
原曲と同じようなエフェクトです。
風呂場で歌っているかのような効果を出すエフェクト。
それが『シュラバ★ラ★バンバ』を、より一層ミステリアスに仕立てている要因です。
『シュラバ★ラ★バンバ』歌詞解説
サビ
修羅場穴場女子浮遊
憧れの PARADISE☆ PARADISE
愛乃場裸場男子燃ゆ
“身を寄せりゃカモ"なる無限大
修羅場穴場女子浮遊
ときめきの PARADISE☆ PARADISE
愛乃場裸場男子燃ゆ
恋人は美味なる多面体
出典: シュラバ★ラ★バンバ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
最後に『シュラバ★ラ★バンバ』の歌詞解説をしていきます。
冒頭はいきなりサビ。
「穴場(あなば)」と「ラ・バンバ」を掛けていますね。
また、「穴場」は文字通りの意味の他に、もう一つ意味があります。
それは推して知るべし、というところです(笑)
「女子浮遊(じょしふゆう)」というのは、おそらく「女の子がたくさんいる場所」という意味。
最初から妖しい雰囲気がヒシヒシと出ています。
「愛乃場裸場(あいのらば)」というフレーズは、桑田さんの造語ですね。
意味は「セクシーな女子を見て、男子はそれに興奮している」。
そして「カラダが反応する」という意味でしょうか。
この辺りは解釈が分かれるところだと思います。
主人公の恋人は「多面体」。
言わば、魅力的な点がいくつもある女性、といったところでしょう。
Aメロ
My Baby 呼ぶ声が身にしむ
ちょいと淫らな胸は悶 ☆MOAN
性というサクセス焦がれど
浮気な瞳はルール違反
美少女に真紅のメロディを
そしてTOKIOの夏は悶 ☆MOAN
愛撫というアクセス通らねど
その肉体はルール違反
出典: シュラバ★ラ★バンバ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
日本語に「悶々とする」という表現があります。
意味は「悩み、もだえるさま」。
この表現は色々な場面で使われますが、ここでは少し性的な意味で使われていますね。
そして「悶々」の繰り返しの一つが「MOAN(モーン)」という英語になっています。
この言葉は日本語にすると「呻(うめ)き」。
ブルースで良く使われる表現です。
このあたりの掛け言葉は、桑田さんの面目躍如(めんもくやくじょ)ですね。
たま、「サクセス」と「アクセス」で韻(いん)を踏んでいます。
韻を踏むと、楽曲のノリがさらに良くなりますね。
Bメロ
そりゃ大好きなERIKO ☆ERIKO
I'm so blue tonight.
Xがすごいじゃない
Yが上手いじゃない
この胸に情熱炎上(Fire)
出典: シュラバ★ラ★バンバ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
「ERIKO」というのは主人公の恋人の名前なんでしょうか?
「I'm so blue tonight」を日本語にすると「今夜はちょっと...」
もしくは「今夜はダメ...」という意味になるでしょうか?
意図的に表現をボカした言い回しになっています。
それは次の「Xがすごいじゃない」と「Yが上手いじゃない」も同じです。
性的な意味を単刀直入に表現するのではなく、数学記号を使う。
「X」も「Y」も、ここでは未知数です。
言わば、リスナーがここに何でも代入して良いということですね。
代入するのはおそらく言葉でしょう。
こういう方法で、性的な意味を迂遠(うえん)に表現しています。
こういったレトリックの表現を使うアーティストは、日本では桑田さん以外皆無なのではないでしょうか?
2番目のサビは冒頭のサビと同じなので、掲載、解説は割愛します。
2番Aメロ
夢見る頃は過ぎても
ちょいと刹那な風に悶 ☆MOAN
性というサクセス交わせば
君と犯すルール違反
出典: シュラバ★ラ★バンバ/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
ここでも、一つの文章が複数の意味に取れる表現を使っています。
「性というサクセス交わせば」、「君と犯す」。
なんとなく言葉に出すのをためらうような言葉ですが、それは聞く人の捉えようですね(笑)