【夏の夜/片平里菜】注目の女性シンガーソングライターのデビューシングル！素朴な歌詞とコード譜に迫る♪

やりきれない自分の気持ちをつぶやくように、ひとりきりでギターを弾く彼女。

みんなには見せていない、弱さも後ろめたさも持った本当の自分に向き合ったとき、いつしかとても孤独でいる事に気付き、耐えきれず心の中で声を上げます。

どうしても眠れない夜に、これまでのこと、そしてこれからのことを深く考えて、自分ではどうにも処理できないような、とても大きな闇に包まれてしまう。

誰もが同じように経験している、長い夜の情景が描き出されています。

空っぽな現実に嫌気がさして今すぐ人生を変えたいと願っても、結局それは夜空の星のように、今はまだ手に入らない遠い夢。

自分以外の同世代のみんながなんだかとても羨ましく思えたり、自分がものすごく遅れているような気がして抱える焦り、そんな感情を夜空になぞらえて伝えます。

「涙が喉を伝う」という表現からは、泣きたくても素直に泣けない、涙をのみ込む女性の物悲しい想いが感じられます。

さまざまな痛みは心に染みて、こんな夜に自分をいっそう苦しめます。

本当は強くなんかない自分。こんなやりきれない思いを全部君に伝えて、今すぐ楽にしてほしいと、そうつぶやく彼女。

夏の夜の静けさによって、いつもよりも素直に弱みを見せられる自分がいます。

Aメロ導入部分は「G→C→Am7→C」を繰り返すシンプルな構成で、抑えたサウンドを表現するためアルペジオでの演奏が最適です。

ボーカルは、低音域で呟くように歌うと伝わりやすくなるはずです。

サビではベースラインがつながるよう、オンコードが多用されていて、特に「C→GonB→Am7」の流れは、ベースが半音で下がるラインが出来上がっているためスムーズに弾きこなしたいところです。

また、1コーラス目のサビでは導入部からの流れを維持したままアルペジオで演奏をして、曲後半のサビでは同じコードをストロークで表現することでメリハリのある演奏になるはずです。

片平里菜「夏の夜」の歌詞とコード譜についてご紹介しました。

夏の夜にひとり、孤独を抱える女性の本当の心が丁寧に描かれた作品となっています。

歌詞が持つ意味と、ギターによるサウンドを是非堪能してみてください。