歌詞の単調さがなぜか心地よい

先ほども述べましたが、「ポリリズム」の歌詞は、同じ言葉の繰り返しが多く、一言で言えば単調なもの。

しかし単語が微妙に替わることで、感覚を鮮やかにして、不思議な世界観を見せてくれます。まさにそれこそが中田ヤスタカが狙った世界だと私は思います。

たとえば...

くり返す このポリリズム
あの衝動は まるで恋だね
くり返す いつかみたいな
あの光景が 甦るのよ
くり返す このポリリズム
あの反動が うそみたいだね
くり返す あのポリループ
ああプラスチックみたいな 恋だ

出典: https://www.uta-net.com/song/56629/

Perfumeの「ポリリズム」タイトル、歌詞の意味は?中田ヤスタカのリズムに注目の画像

「あの...」の後の言葉が、衝動光景反動と入れ替わって行きます。その後のセリフは「まるで恋だね」「甦るの」「うそみたいだね」とボクが彼女に話しかけるという設定。でもその他の部分は、同じセリフのくり返し。

その単調なくり返しが実は単調であるがゆえに、ロボットや人形との会話を意識させるようで、Perfume独特の世界を構築することに成功しています。

最後に「プラスチック」という言葉を入れたのも素晴らしいアイデア。プラスチックのリサイクルこそ、大きな問題となっているところですし、またそれに「恋」を組み合わせたことによって、近未来を思わせる恋愛を意識させてくれるんです。

リサイクルCMに「ポリリズム」という手法を用い、歌詞には注意深く選んだ言葉を使う中田ヤスタカの感性は、さすがとしか言いようがないですね。

テクノポップの旗手として

日本の音楽シーンは、アジアではもちろんナンバーワン。特にテクノポップの分野ではアジアに限らず、日本が世界をリードしているといっても過言ではありません。

テクノポップの旗手として、彼女たちの活躍を今後も期待したいと思います。また中田ヤスタカの活動にも要注目です!

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