終わりのある恋

泣き虫でもいいかな
強がらないでいいよ
限りある恋だとしても
出逢えて幸せです

出典: 点描の唄(feat.井上苑子)/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

ここの部分は、2行目だけ「ミセス」の大森が歌っています。

別れが辛くて今にも泣き出してしまいそうな女の子。

そんな様子に気づいた男の子は女の子の気持ちに寄り添うのです。

それだけで、女の子は幸せを感じます。

二度と会えなくても、結ばれなくても。

それでも、幸せだと思える気持ちを今は大切にしたいのでしょう。

手は繋げない関係

いつまでも
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
私は貴方を好いている

出典: 点描の唄(feat.井上苑子)/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

そもそも女の子と男の子は今、どんな関係なのでしょうか?

夏休み限定だとしても、付き合うことは出来るはず。

しかし、ここの4行目から分かるように想いは伝え合っていない様子です。

終わりが見えているから女の子は敢えて気持ちを隠しているのでしょう。

この恋は女の子の片思いなのでしょうか?

男の子側の気持ち

1番の歌詞では、女の子の男の子に対する想いが描かれていました。

2番は「ミセス」の大森がメインで歌います。

つまり、ここは男の子側の気持ち

男の子側は彼女をどう想っているのでしょう?

夢に見るほど好き

貴方の夢で心安らぐ
目覚めたくないと僕は云う
思い出ばっか増えてゆく
明日も側に居たい

出典: 点描の唄(feat.井上苑子)/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

男の子の夢の中では、女の子の姿が…。

そこでは両思いの2人。幸せそうに微笑み合っています。

夢が覚めないようにと願っている男の子。

そう、男の子も女の子に恋をしているのです。

限りある時間の中で思い出を積み重ねていく彼ら。

互いが永遠にこの時間が続きますようにと願っているのでしょう。

しかし、2人はそれを知る由もないのです。

子供同士の恋

どこまでも
どこまでも
鈍感な僕を叱って欲しい
当たり前が壊れることに
気づけないくらいに子供だけど
ちゃんと僕は貴方を好いている
私の僕の
時間が止まればいいのに

出典: 点描の唄(feat.井上苑子)/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

恋をすると、日常は大きく変化します。

目に映るものは同じでも、捉え方が変わってくるのです。

あらゆるものに好きな人の面影を見たり、忘れかけていた夢を叶えたくなったり…。

良い方向にも悪い方向にも変えてしまう力が恋にはあります。

でも時間が過ぎなければ、私たちはそのことに気づかないもの。

恋に一生懸命な青春時代には案外盲目だったりするのです。

男の子も自分がまだ何も出来ない子供だという事実に気が付いています。

しかし、女の子への想いだけは真剣そのもの。

周りから一時の感情だとは思われたくないのでしょう。

2番の最後、間奏に入る前には女の子と男の子の感情がリンクしています。

この恋が終わらないように必死で願っているのです。

両方の気持ち

ラストは女の子・男の子、両方の気持ちが描かれています。

ここでは井上と「ミセス」の大森が交互に歌唱。

その構成で、両片思いの切なさがより伝わる楽曲に仕上がっています。

夏は終わっても

ほらまた期待をしてしまう
グッと堪えてみるからさ
もし溢れ出したら
瞳をちゃんと見てよ 見てよ 見て
貴方の影だけ伸びてゆく
消えてしまわないで
ずっと この思いは変わらない

出典: 点描の唄(feat.井上苑子)/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴