歌詞を読めば読むほど、朝ごはんの歌ではありません(笑)。
ざくっと歌詞の世界観をご紹介するとこんな感じ。
この世界は変わらないし、くだらない。
だけど俺たちはただ泣くためだけに生まれたはずじゃない。
生きた証を刻むため、夜明けの風となって砕け散ろう。
俺たちが置かれた状況とは?なぜ砕け散らないといけないのか。
それには「理由」があったのです。
俺たちは風になる
この夜が明ける頃俺たちは風になる
勿忘の花びらも舞い上げて吹き抜ける
出典: https://twitter.com/Phantom31850/status/819543558545805312
勿忘草(わすれなぐさ)はコバルトブルーの小さな花。
花言葉は「わたしを忘れないで」。
この曲は勿忘草(わすれなぐさ)に想いを託した歌なのでしょう。
夜が明ける頃に風になる、吹き抜ける。
どこか命の終わりをイメージしているように聞こえます。
風の中砕け散り一つになる
だけど俺達泣く為だけに
産まれた訳じゃなかったはずさ
ただひたすらに生きた証を刻むよ 今
俺達は風の中砕け散り一つになる
辿り着く場所も知らないまま 燃え尽きる
出典: https://twitter.com/ts_noz/status/801704530123444224
やはり、命は長くはないようです。
泣く為だけに生まれた訳じゃなかったはずだ、とその事実を認めたくないようにも受け止められます。
だけど風の中砕け散り、燃え尽きるのが運命。
何かを成し遂げるために自らの命を差し出すのです。
その後の歌詞から、どうやら「俺達」はまだあどけない顔をした若者。
運命の朝を待つ俺達の胸は震えています。
夜が明ける、さあ笑え、と自分たちを鼓舞しながら、風になり、散っていく若者たち。
そう、この歌はある悲しい歴史を歌った歌なのです。
神風特攻隊を歌った歌
この曲は、ツアーで鹿児島を訪れた際に立ち寄った知覧特攻平和会館で受けた衝撃を歌詞にした曲だそうです。
なるほど、と腑に落ちたはずです。
かつて、日本という国を守るため、片道分の燃料だけを積んで敵の潜水艦へと突っ込んでいった神風特攻隊。
泣く為だけに生まれた訳じゃなかったはずさ。
そう、彼らはもっともっと生きたかったはず。
自分ひとりが敵へと突っ込んでいっても何も変わらないなんて、子どもだってわかっているのに。
それでもやらないといけない。
この夜が明けたら、俺たちは風になり砕け散る。
そんな時代に生きた若者たちへのレクイエム(鎮魂歌)だったのです。
では、改めて聞いてみてください
ヒリヒリと痛いような、追い詰められた雰囲気は歌詞に込められた想いから溢れ出たものだったのです。
歌詞への想いを知ってから聞くと胸へ募る想いはグッと圧を増すような気がします。
改めて、改めてどうしてこれがケロッグの…。
THE BACK HORNの楽曲は今回ご紹介したものの他にもいい歌がたくさんあります。
毎日に刺激が足りないと感じている人、感情の解放の仕方がわからない人、ぜひ聞いてみてください。
必ずや”共鳴”するはずですから。
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