BIGBANG【SOMEBODY TO LUV】和訳歌詞の意味を解釈!この愛を「最後」と歌う心境は?の画像

I'm falling for you twenty-four
見つめるのは It's you
胸騒ぎ How should I control my heart and soul?

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

「俺は24時間ずっと君との恋に落ちるよ

見つめているのは君だけさ

胸騒ぎがするな 俺は自分の心や魂をどうやって制御すればいいのかな」

早々に愛すべき人である君を発見します。

一瞬にして深い恋に落ちるのですから相当な一目惚れでしょう。

またすぐさま両想いであることに気付くことができるのですから理想の恋愛です。

とはいえすぐさまにガツガツいくと相手に引かれてしまうという常識が俺にはあります。

まずは落ち着いてみなくちゃいけないと思うのです。

直感でこの恋愛はイケると思えるのですが、何ごとにも順番というものがあります。

ことを急いてしまって大事な愛を取り逃がすわけにはいきません。

どうにかして逸る心を落ち着かせなくてはいけないのです。

愛への飢えというものがとても根深い俺でした。

君はそんな飢えた俺の目の前に獲物のように登場してしまいます。

しかし君を大事にしたいという深い愛が俺にはすでにあるのです。

そのために君への扱いは慎重になります。

愛に望むもの

BIGBANG【SOMEBODY TO LUV】和訳歌詞の意味を解釈!この愛を「最後」と歌う心境は?の画像

恥じを忍んでも Excuse me miss
確信できなくてもいい I got u babe
俺に少しでも望みがあるなら
今この時からココロを委ねてよ

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

まず「失礼します、お嬢さま」といって近付いてゆくシーンです。

ここで出逢いを逃してしまったら、この先のドラマはありません。

英文を直訳するとちょっと時代錯誤の日本語になってしまいます。

もちろん俺は日本語ではなくて英語で君にアプローチをするのです。

このアプローチは少々強引かもしれません。

出逢ったその瞬間に君のすべてを俺に預けてというような言葉をかけるのですから。

とはいえラブソングにこうした指摘は野暮です。

K-POPはハウス・テクノ・ミュージックのビートに乗ろうとします。

そのために固有の軽さが見受けられるのです。

物語の展開が少し慌ただしいように感じるかもしれません。

こうした傾向は韓国のアーティストでもポップス寄りの作品に限られます。

人間存在を深く問うような歌詞を書くアーティストは韓国のシーンにいっぱいいるのです。

BIGBANG再始動したらもっと大人な歌詞を歌ってくれるかもしれません。

兵役義務というものは日本では馴染みがないものです。

祖国が南北に分かれて、なおかつ政治的・軍事的に対立している状況というのは悲劇でしょう。

そうはいってもBIGBANG消費しやすい愛の歌を届けてくれます

南北朝鮮という理解し辛い問題を前面に押し出したらBIGBANGの世界的な成功はなかったでしょう。

いずれにしても俺にはかなりの自信があります。

そうでなければここまで積極的な君へのアプローチなどできません。

俺はG-Dragon自身の姿を投影したのでしょうか。

そうであるならどんな愛であっても無敵な印象があります。

愛は真っ直ぐ

ふたりの急接近

BIGBANG【SOMEBODY TO LUV】和訳歌詞の意味を解釈!この愛を「最後」と歌う心境は?の画像

Gee, now that I got plenty hope
I can't wait, yo, as we go just two of us
On and on the love zone we're takin' it in
Doin' all the above all over again
Move it to the kitchen, take my hand
Be my angel-ring my bell

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

「俺は希望でいっぱいだよ

もう待てないよ 俺たちふたりで行こう

愛の領域に 俺たちは到着するんだ

上述のすべてをもう一度やり直しながら

キッチンに移動しよう 俺の手を取ってくれ

俺のエンジェルになって ベルを鳴らしてくれよ」

日本語訳にするとどうしても不自然な文章になってしまうので英文のままで理解できたらベストです。

君と出逢ったことで俺は希望に満ちた思いを抱えます。

ことの進み具合が信じられないくらいに早すぎるのです。

歌い出しでは愛する誰かを探していた状況でありました。

すぐに出逢って愛の巣でふたりの愛を温めようという告白まで進みます。

ポップスのわずか一曲の中で本当の愛までたどり着こうとするのですから多少の無理は承知でしょう。

それでも出逢った場面から一緒に棲もうと告白するまでの短さは面白いです。

J-POPのアーティストならアルバム一枚かけてことの成り行きを説明しそうでしょう。

ただ俺が君との出逢いをどうしてもモノにしたいと強く願っている気持ちは伝わってきます。

君を自分のエンジェルと喩えるのですから、相当なのめり込み方をしているのです。

実際にカップルになったら早くに同棲したいという想いが芽生えます。

若いからこそふたりだけの愛の巣のようなものを欲しがるのです。

韓国も日本も住宅事情は厳しいものでしょう。

ソウルは東京よりも家賃相場が高いくらいです。

しかしG-DragonとBIGBANGが描く愛ですからリッチであって欲しいものでしょう。

細かな金銭事情など歌詞の中にはまったく登場しません。

生活臭がするのはキッチンというワードくらいです。

エンジェルやベルなどおとぎ話のような趣もある歌詞になります。

君の姿は白紙のまま

BIGBANG【SOMEBODY TO LUV】和訳歌詞の意味を解釈!この愛を「最後」と歌う心境は?の画像

That's what I'm sayin' oh, I'm
Feelin' like a million, yo
You do make my dreams come true

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

「それこそ俺が話していること

オー、気分は最高だよ

君こそ俺の夢を実現してくれるんだ」

もうすべてが上手くいっています。

BIGBANGはあまりネガティブな歌を作りはしないでしょう。

ひたすら大切な愛が成就することを祈っているのです。

そして現実の生活も変わってゆく様子が描かれます。

俺の想いは強調されて表現される割に肝心の君の描写は希薄に感じるでしょう。

BIGBANGの女性ファンが君に自分の姿を投影するために敢えて人間像を白紙にしたのです。

愛に飢えていた俺が実際に恋する君を手に入れること。

駆け足で物語が進行しますが、基礎には俺の成長を見せてゆこうという思いがあるはずです。

俺の夢は常に愛に関するものでした。

俺というキャラクターにその他の欲望を付随させないのも慎重な作詞によるものです。

愛について真っ直ぐな俺の姿を浮き彫りにしてゆきます。

ここまですべてが順調に進行しました。

この傾向は歌の最後まで続いてゆくのです。

音楽とともにある風景

BIGBANG【SOMEBODY TO LUV】和訳歌詞の意味を解釈!この愛を「最後」と歌う心境は?の画像

Gotta let the whole world know
Si-sit back relax no sound I'ma
Turn that on to the break 'o dawn
Indeed yo we 'gon make it bounce....

出典: SOMEBODY TO LUV/作詞:Perry Borja,Kitayama Moss,G-DRAGON 作曲:G-DRAGON,Seung Chun Ham

「全世界に知らしめさせよう

静かなところでまったり過ごすのさ

明け方にそれをオンにする

俺たちはそいつを跳ね回させるのさ」

自分たちの愛は世界中に誇れるものだという思いを打ち明けます。

ブロークン・イングリッシュのためか意味を掴み辛くなっているので注意が必要です。

最初は静かなところでふたりはまったりしています。

どんな音楽もかけないという意味でしょう。

夜明けになったら音楽をオンにして一緒にバウンス(跳ねるような音楽)させようというストーリー。

音楽について注目しないと意味を掴み損ねるかもしれません。

G-Dragonはどこまでも音楽にこだわっているのでしょう。

愛のバックミュージックはBIGBANGの飛び跳ねるようなサウンド

ヒップホップにはバウンス・ミュージックと呼ばれるジャンルがあります。

1980年代にニューオリンズ周辺で巻き起こったムーブメントです。

以来、バウンスというワードは踊る際に必須のものになりました。

夜は静かにまったりして、夜明けになったら音楽をかけて踊ろうというシーンを描いています。