アジカンが少なからず『四畳半神話大系』のストーリーを意識して楽曲を書き上げたことを考えると、〝迷子犬と雨のビート〟の迷子犬=主人公であると捉えるのが自然でしょう。

雨のビート=少しネガティブな要素がありながらも、ビート(beat)という言葉によってポップさがプラスされているような印象があります。

歌詞に隠された意味とは?

日溜まりを避けて影が歩くように
止めどない日差しが路地を怒鳴りつけている
風のない午後を恨むような
そんな土曜日の模様

出典: http://www.kasi-time.com/item-48010.html

止めどない日差し×風のない午後を恨むという表現から、季節が〝夏〟であることを表現しています。

また〝路地〟というワードが登場することで京都の街並みを彷彿とさせます。

連なるウィンドウに並び立つ人形の悪い夢
それとも倉庫に隠れて塞いでいたって
埃だけ被って見つからない
誰の手にだって触れられない

出典: http://www.kasi-time.com/item-48010.html

ウィンドウに並び立つ人形=マネキンを表しているものと想像できます。

マネキンを自分の境遇に例えて人前にさらされることへの抵抗や恥ずかしさを表現している部分。

それでも〝倉庫に隠れて〟人前につかなければ何の意味もないということを唄っています。

僕たちの現在を
繰り返すことだらけでも そう
いつか君と出会おう
そんな日を思って 日々を行こう

出典: http://www.kasi-time.com/item-48010.html

アニメの中では様々な〝サークル〟に参加することによって主人公が体験する経験が描かれています。

この歌詞では、自分がどんな選択をしても〝君〟に会えるにちがいない、という期待と信念が表現されているようです。

曖昧な雨のビートの合図
寂しさが夜を満たす匂い
吸い込んだ雨が肺で泳いで
深く 深く潜るシーラカンス

出典: http://www.kasi-time.com/item-48010.html

〝雨〟〝夜を満たす匂い〟というワードが主人公の感じている京都に降り注ぐ雨の日の様子を表現しています。

ただの〝雨の日〟が〝シーラカンス〟にまで発展してしまうところには、主人公のちょっとしたナルシスト感が漂っているようにも見えますね。

夜の街角の
土砂降りになって震える子犬も
きっと はにかんで笑う
そんな日を思って 日々を行こう

生きて行こう

出典: http://www.kasi-time.com/item-48010.html

どんな逆境に立たされても前向きに生きていこうとする主人公の決意が表れている部分。

〝生きていこう〟というポジティブな言葉でしめくくられています。

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