リリース情報

記念すべきファーストシングルの1曲目

宮本浩次【昇る太陽】歌詞の意味を徹底解釈!夢を見失ったのはどうして?太陽が照らす道が行きつく先とはの画像

【昇る太陽】は、2019年7月24日にリリースされました。

これは宮本にとって初となるシングルです。

しかも同曲はそのシングルの1曲目を飾っています。

日の出を連想させる、なんともおめでたいタイトルが特徴的な同曲。

53歳にして、ますますの躍進を見せる宮本らしい1曲です。

ちなみに宮本は2019年から椎名林檎東京スカパラダイスオーケストラとコラボするなどしています。

これはエレファントカシマシとしてではなく、あくまで個人として、です。

音楽界隈ではこれまでも圧倒的な存在感を放ってきた宮本。

しかしここへ来てさらに、その音楽家としての才能が高く評価されています。

そんな周囲からの期待もあり、満を持して今回のシングルはリリースされました。

宮本の自信と才能の結晶といっても過言ではないでしょう。

MVも必見

【昇る太陽】はYouTubeにてMVが公開されています。

ロケ地は沖縄。

カラフルな沖縄の町並みが舞台です。

一方、宮本はモノトーンでいつも通りのコーディネート

唯一無二の存在である宮本の存在感を引き立てます。

そして、【昇る太陽】というタイトルでありながら、MVは夜に撮影されたようです。

暗い中であらゆる色のライトを浴びながら吠えるように歌い上げる宮本。

これは彼の今までの葛藤や苦悩を表しているともいえるでしょう。

MVでは、最後に朝を迎えるような形で終了します。

文字通り「日が昇った」、ことを示していると考えられますね。

歌詞ではもちろん、映像でも宮本浩次の快進撃が見事に表されているといえます。

以前の自分の姿

輝いていた自分

遠い記憶の中じゃ そうさ俺はsuper hero

出典: 昇る太陽/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次

では早速歌詞を見ていきましょう。

歌詞は過去を思い返す場面から始まっています。

どうやら主人公は、昔を懐かしんでいるようです。

「昔の自分はヒーローのようだった…。」

そんな主人公の呟きが聞こえてくるようですね。

おそらくここでのヒーローとは比喩表現でしょう。

自信に満ち溢れ、輝いていたことを示していると考えられます。

また迷いがなく、エネルギッシュだったとも想像できますね。

主人公は今と昔を比べて、今の自分に少々卑屈になっているようです。

いつのまにかありきたりな自分へ

いつか浮世の風に吹きさらされちまって 立ちつくしてた

出典: 昇る太陽/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次

昔と比べて今はどうでしょう。

どこか力ない様子が歌詞から見て取れます。

少なくともヒーローさながらの姿はどこかへ行ってしまったようです。

何故主人公はこんなにも変わってしまったのでしょうか。

この理由を主人公は、「世間」や「社会」にあると考えています。

世間は良くも悪くも人の持つ「角」を良しとしません。

いつの時も、丸くありきたりな方が善良だと評価されがちです。

そんな見えない世間からの期待に、主人公はいつの間にか影響されたのでしょう。

自分の思うがままに生きて、それが正しいと考えていた自分はいなくなってしまったのです。

そして世間の目にさらされるたび、自分への自信が揺らいでいきます。

「これでいいのか、何が正しいのか。」

自問自答する日々。

世間にとっての正しさを、主人公は気づかないうちに考え始めたのです。

このような葛藤は、我が道を行く音楽家である宮本浩次本人とリンクするかもしれません。

彼もまた、このように自分の生き方について葛藤していたのかもしれませんね。

見失った夢

なぜ夢を失ったのか

夢が破れてゆくだけの 灰色の俺の人生

出典: 昇る太陽/作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次