未だ見ない幸先へと
僕は只今あるき出したところ
至るまでの途上 超高層ビル
見上げすぎて首が痛いな

出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol

まさに新生活の始まりをイメージさせる歌い出し。

立ち並ぶ超高層ビルが、新しく事を成そうと都会へとやって来た主人公の状況を想像させます。

「見上げすぎて首が痛いな」というセリフから都会にはまだ馴染めていない様子も垣間見えますね。

世間知らず

見ず知らずの他人同士だから
あなたと関わり合いたい
毎晩とる食事のようにただただ
変わることなく続くと思ってた

出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol

都会に出て来たばかりの主人公にはまだ知り合いが居ないのでしょう。

会う人会う人が新鮮で、このままいろんな人と仲を深めていけるんだという希望を抱いている様子が伝わります。

でも当然のごとく、全ての人と分かり合えるわけではありませんよね。

これから荒波に揉まれながら人間関係のことも学んでいくのでしょう。

そんなちょっぴり世間知らずな主人公の様子が感じられる部分になっています。

回りくどい表現はしない!

ぐるぐる貼られる口にガムテープ
ダブるフレーズ トばす癖
僕はいつでも本当しか言えないし
とてもエゴイスティック

知ってるだろ

出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol

ここはちょっと難解な表現ですが、Reolらしさが感じられる歌詞になっていますね。

まだまだ世間知らずな主人公はお世辞にも世渡り上手とは言えない性格なのでしょう。

「ダブるフレーズ トばす癖」というのは、回りくどい表現はしないという意味ではないでしょうか。

世間では周りに合わせて穏便に済ませるのが良しとされています。

いつでも本音でぶつかれば分かり合えると思っているのは、主人公のエゴなのでしょうか?

分かり合える人がきっといる

終わるには早すぎるから
荷物まとめて此処を出る
会いたい 期待したいまだ
ああ 僕の血を通ってる

出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol

自分を通してぶつかった結果、主人公はこの場所は自分には相応しくないと感じたのでしょう。

その場所から離れる主人公の様子が描写されています。

そして「この都会でも必ず分かり合える人に出会えるはずだ」という期待はまだ捨てていません。

ここで周りに合わせてしまえばそれは自分を曲げること。

自分の血が通った意志を貫こうとする主人公を感じさせます。

強く生まれ変わる

泣いても変えられないとしても
それでも変えたいと願うのは
虚脱を壊す 今終わらす
薄志弱行な僕は

出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol

集団の中で生活していると、どんなにあがいても変えられないことはあるでしょう。

自分1人の問題ではないのだから、そんなに容易ではないことは見て取れますよね。

自分が変えられるのは自分自身だけではないでしょうか。

自分が変われば自ずと周りの環境も変わってくるのだと思います。

「薄志弱行」とは意志が弱く、決断力に欠ける様子を表した言葉です。

この部分からは、そんな自分を乗り越えて強く生まれ変わろうとする主人公の様子が伝わって来ますね。

やってきたことは裏切らない

誰より誠実な味方はいつも
過去の自分と知ってるから
この身くたばる前に穿つ
怖いことなどない

出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol