ファーストアルバム「Σ」に収録されている「宵々古今」
REOLの気合いの入った楽曲
「宵々古今」はREOLのファーストアルバム「Σ」に収録されている曲です。
REOLらしいパキッとしたデジタルサウンドに加え、今作は古語を用いた歌詞が話題を呼びました。
ユニットとして初めてリリースしたアルバムに相応しい楽曲であり、MVの映像にもかなり気合いが入っています。
れをるの持つ声の魅力を最大限引き出している今作を、歌詞を中心にご紹介していこうと思います。
金魚や花火が印象的なMVはこちら!
日本らしい映像と暗闇
「宵々古今」のMVには金魚や鳥居、花火などの日本を象徴するようなモチーフがたくさん登場しています。
歌詞に古語を使っていることもあってか、MVもかなり和に寄っているのでしょう。
明るい箇所はほとんどなく、暗い映像に金魚の赤や花火の色が映える、コントラストの美しい映像ですね。
歌詞が出てくる部分もありますが、演出の一部として出てくるので、読ませるためというよりは、MVの世界観を作り上げる要員の一つでしょう。
MV序盤の鳥居は、京都の伏見稲荷神社にある千本鳥居を連想しますね。
今作は祭りの雰囲気が漂う楽曲なので、縁日や祭りの空気を作るために鳥居や金魚を使っているというところもあるのでしょう。
それにしてもREOL作品は攻めたものからかわいくてポップなものまで、かなり幅広い作品がありますね。
「宵々古今」の歌詞の意味とは
MVに現代語訳を載せてくれている
今作は古語をたくさん使っていることもあり、MVの右側に現代語訳を表示してくれています。
「宵々古今」は今と昔を比べながら、早い流れの人生や世界を表現している楽曲です。
そのまま歌詞を読んでも理解できますが、せっかくなら表示してくれている現代語訳も交えて解釈していきましょう!
変化することを恐れるな
らっしゃいな 平は成り
時が来た 正しい夢現(ゆめうつつ) 夜もすがら
変わりゆくことに恐れなし
のっぴきならないのは御免
出典: 宵々古今/作詞:Reol 作曲:Giga・Reol
【平は成り】は、平成に生きている人々のことを指します。
なので、いらっしゃいませ平成に生きる人々よ、という意味になりますね。
僕らは毎晩のように幸せな夢を見ているようだが、これは紛れもない現実。
この部分はREOLを結成してアルバムをリリースしたことを意味しているのでしょう。
今までとは違う環境で、夢見ていたことができるようになったという思いを感じます。
のっぴきならないは、足を止めることという意味ですね。
変わっていくことを恐れて、足を止めることは御免なんだ。
昔だってそれなりに楽しくて輝いた毎日を過ごしていたけれど、今は前に進むことの方が大切。
手毬唄歌い 君達が誘う
悪人(やなんちゅ)に後ろ髪を惹かれても
進むべきなり
流行り廃りの憂き世なら
信ずる者はただ、君だけと
出典: 宵々古今/作詞:Reol 作曲:Giga・Reol
【悪人(やなんちゅ)に後ろ髪惹かれても】の現代語訳は、【羨み妬み傷つける声が 時々僕の足を掴んだとしても】です。
環境が変わったことや自分たちが進んでいることで妬みや悪意に晒されたり、足を掴まれて進むのを拒まれたりしても、自分たちは前に進んでいく。
流行り廃りは正直わからないけれど、君のことは信じていたい。
君だから信じることができるんだと書かれています。
REOLを組むまではそれぞれ個人で活動しており、メジャーシーンでの活動でもなかったので、ユニットを結成してから色々言われることもあったのでしょう。
しかし、そうやって3人が進んでいるのは、紛れもなく本人たちの意志であり、努力の結果なのです。
今を嘆いても昔を粧しても
君の心の内 流る涙川
それじゃ敵わん 何処にいても
めくるめく舞台に君を連れて
出典: 宵々古今/作詞:Reol 作曲:Giga・Reol