清水翔太【恋唄】

2021年5月19日、清水翔太さんの【恋唄】が配信限定シングルとしてリリースされました。

恋の唄といっても同曲は、別れた恋人への想いが綴られた「失恋ソング」です。

歌詞からはストーリー性が読み取れ、別れたことに対する後悔と諦めが読み取れます。

MVでは恋人と別れ1人になってからの日常が描かれています。

スッキリするはずがどこか物足りない刹那が感じられるでしょう。

しっとりとしたバラード調ではなく温かみのあるミドルテンポのサウンド。

まるで「この曲を歌い切ったら君を忘れよう」といった手紙の様にも窺えます。

想いがあるのに別れを選ばなければならない理由とは一体何なのでしょうか。

歌詞を深読みしながら、本当の理由を探っていきます。

君に釣り合うようになりたかった

背伸びをしていた恋だった

清水翔太【恋唄】歌詞の意味を解釈!君と僕の距離は?君を愛せない理由とお互いの夢の関係性を深読みの画像

君をわかりたくて わかりたくて
背伸びした分だけ ちゃんと苦しかった

出典: 恋唄/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

切なく語り掛けるような歌声で曲は始まります。

聴いた瞬間「後悔している」という想いが伝わってくるでしょう。

好きな人のことはどんなことでも知りたくなるものです。

「僕」も「君」のことを知りたかった。

そして一番の理解者になろうとしていたという気持ちが読み取れます。

しかし、「君」と「僕」は少し物事への考え方や価値観が違っていたのでしょう。

2行目から「君」に合わせる「僕」は少し背伸びをしていたという様子が窺えます。

恋愛を長続きさせるためには相手の気持ちをきちんと汲むことはとても大切なことです。

分かっていたはずなのに続かなかった…。

もしかしたら分かったつもりになっていただけだったのかもしれません。

「君」を想う気持ちは本物

清水翔太【恋唄】歌詞の意味を解釈!君と僕の距離は?君を愛せない理由とお互いの夢の関係性を深読みの画像

それでも好きだった 好きすぎた
例えこうなる事、わかってても

出典: 恋唄/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

「君」と「僕」が合わないことを何となく最初から分かっていたのでしょう。

「僕」は「君」に釣り合うように無理をしていました。

好きな人が出来たとして必ずしも趣味嗜好が合うとは限りません。

必ずしも合わせる必要もないように思います。

でも「僕」は少しでも「君」のことを知り共有をしたかった。

無理をしていることは自分でも気付いていて、この状態が長くは続かないことも分かっていました。

それでも「君」のことが好きでたまらなかったという気持ちが読み取れます。

「君」と出会って「僕」は変わった

眩しい「君」のようになりたかった

いつも優しくて眩しかった
君を見て僕も少しは変われたんだ
爪を噛む癖や夜更かしも
出会う前より減ったかな

出典: 恋唄/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

「僕」にとって「君」は太陽のような存在だったのでしょう。

「君」と出会うまでは自堕落な生活を送っていた様子が窺えます。

自分が良ければそれでいい、特に後先のことは考えずに過ごしていたのです。

そんな中で出会った「君」はいつも真っ直ぐを見つめて凛としていたのではないでしょうか。

「君」を見ているうちに自分も正しくありたいと思うようになったのでしょう。

好きな人の前では恥ずかしいところは見せられない、格好つけたいという気持ちが生まれます。

理想の相手となれるよう自分の行動を見つめ直し意識していたのです。

近付けたつもりでいたけれど

近くて遠い恋でした
今はただ遠いだけ

出典: 恋唄/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

「君」に似合う人になろうと頑張っていたのでしょう。

これまでの自分が嘘のように「君」を好きになってから変わっていきました。

好きな人が出来ると何てことのない景色や日常すら愛おしくなるもの。

そういった気持ちの変化を感じられると「君」に近付けた気がして嬉しかったのでしょう。

しかし本当のところは「君」と「僕」の心は通い合ってはいませんでした…。

本当は、「僕」は無理をして合わせていただけ。

「君」もそれに気づいていたのでしょう。

隣にいられる喜びが大きくて気付かないふりをしていたのです。

2行目からは2人に「別れ」が訪れたことが読み取れます。