朝 夜の繰り返し
寂しくて空を見上げてみる
朝 夜の繰り返し
朝に眠る夜と夢をみる

出典: 白昼の夢/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧

孤独な入院中はどこか別の世界に行ってしまったような不思議な感覚になります。

家族や友達がお見舞いに来ても、せいぜい15分程度で帰っていってしまい、再び孤独に戻ってしまうのです。

ふと見上げた空がものすごく綺麗に見えた!というのも入院生活のあるあるの1つでしょう。

そんな孤独な生活の中では、朝も夜も分からなくなることもあると思います。

暗くなりそうな歌詞ですが、ここは暗いだけでは終わらないのがセカオワ。

朝、夜、夢など素敵なワードが並び、曲全体がキラキラと輝き出します。

セカオワらしいファンタジックな世界観につながってくる面白い部分です!

入院中の頭の中の様子が描かれる

僕の中にいる悪魔 今夜は僕と遊ぼうよ
僕の中にいる天使 今夜は僕と遊ぼうよ

僕が「今」を起こして「過去」を眠りにつかせる
「未来」は部屋に来ないから僕が迎えに行かなくちゃ

出典: 白昼の夢/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧

さっと読んだだけではストレートに頭に入ってくることはないのが深瀬の歌詞です。

ここではいろいろなことが頭をよぎり、頭の中の天使と悪魔と会話しているような姿が目に浮かびます。

一般人には理解が難しいというのが正直なところですが、深瀬の頭の中は複雑なのだなと感じます。

発達障害のある人の中には英語ではGiftedと呼ばれる特別な才能を持った人が多くいます。

贈り物の意味のギフトです。

深瀬もGiftedと呼ばれるような才能の持ち主なのかもしれません。

見えないはずのものが見えたり、聞こえないはずのものが聞こえたり。

深瀬は入院中の頭の中では想像以上にいろいろなことを感じているのかもしれません。

深い歌詞からは深瀬がそういった深い精神を持った人物だということが読み取れます。

今を起こして過去を眠らせるという表現も並大抵の人にはできない素晴らしい表現だと思います。

そしてこの部分の最後には自分で何とか道を切り開こうという意思のようなものが感じられます。

無気力な自分と向き合う

朝 夜
朝 夜

朝 夜の繰り返し
寂しくて空を見上げてみる
朝 夜の繰り返し
夜に眠る僕の夢を見る

出典: 白昼の夢/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧

誰にでもただ過ぎていく時間に無気力さを感じることがあるでしょう。

何もすることもなく、ただただ過ぎゆく時間。

特に夕暮れになるとそんな風に感じることがよくあるものです。

この部分の歌詞は、そんなたそがれる感情を上手く映し出してくれます。

どうしようもない脱力感があり、それが延々と繰り返されるサビがクセになります。

とはいえサビがどの部分なのかハッキリとはしない曲なのも確かです。

ハッキリとしたサビがないからこそ、この曲が延々と余韻を残してくれるのかもしれませんね。

希望が見える終わり

朝 夜
朝 夜

もうすぐ僕の部屋に太陽が来る
もうすぐ僕の部屋に太陽が来る

出典: 白昼の夢/作詞:深瀬慧 作曲:深瀬慧

何気なく過ぎる毎日。入院中は夜が明ける気がせず、何もかもが悲しく思えてしかたがない気持ちになるかもしれません。

でも最後には希望が見えるようなポジティブな歌詞になっています。

太陽とは「明るい希望」の意味にも解釈できます。

毎日を照らしてくれる太陽。

終わらないような夜も開け、やがて明るい太陽の照らす日がやってくるということでしょう。

同時に、太陽が来ても寝てしまい昼にも夢を見るような現実と夢の間を行き交う日々が続くことを意味しているのかもしれません。

深瀬の書く歌詞は、ストレートなものではないのですぐには意味が分かりません。

しかしいろいろな想像をしながら聴いてみると、深瀬の深い世界にちょっぴり足を踏み入れたような感覚になれます。

歌詞の意味をふまえてもう一度この曲を聴いてみると、また違った世界観に浸れるでしょう。

アルバム「EARTH」に収録♪

【白昼の夢/SEKAI NO OWARI】深瀬の○○時代を描いた歌詞?!アルバム「EARTH」収録の画像

1stアルバムの締めくくりとして収録

「白昼の夢」は2010年の4月にリリースされたSEKAI NO OWARIデビューアルバム「EARTH」の最終曲として収録されています。

バンド誕生からの2年間、世界の終わりらしさを必死で追求して作ったアルバムだ、と深瀬は語っている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/EARTH_(世界の終わりのアルバム)

ボーカル深瀬としてはそうとうな思い入れのあるアルバム

かっこよく味のある曲が揃っているので、セカオワファンでなくてもおすすめしたいアルバムです!

さいごに