「僕」がサビで歌っている夢。
なぜ何度も繰り返されるのかが見えてきます。
不安な気持ちは捨てきれない
僕は今ただ夢を唄う
叶うか分からぬ夢を歌う
出典: 新しい歌/作詞:アマダシンスケ 作曲:アマダシンスケ
絶対に叶えたい将来について、熱く歌い上げている「僕」ですが、実は不安を押し隠しているのだと分かります。
望み通りの将来がやってくるという確信はないのです。
音楽で成功したいと思っている人は沢山いますから、埋もれてしまう可能性もあります。
それでも叶えたい一心で歌うしかありません。
歌詞に嘘はなくても、説得力があっても、心のどこかで先行きの影におびえているのでしょう。
許されるためのたったひとつの方法
許せない思いも許せるように
ただ歌うよ今日の夜だって
出典: 新しい歌/作詞:アマダシンスケ 作曲:アマダシンスケ
彼女を故郷に置いてきてしまったことで、自分を責める気持ちがあるようです。
まるで彼女よりも自分の夢を優先したように感じる瞬間が、何度も訪れるのかもしれません。
そんな自分の行動を認めてあげるためには、どうしたらいいのでしょうか。
それは、夢を叶えること。それしかありません。
「夢」の中には、「あなた」の夢も含まれています。
叶えてあげるためには、まず自分の夢が現実にならなければ話になりません。
彼女を置き去りにしてでも掴みたかった「夢」を手に入れれば、彼女も「僕」自身も、「僕」を許せるでしょう。
2人の夢を叶えるために「僕」は音楽を、歌を、歌詞をひたすら紡いで人々に届けるのです。
歌詞を熟読してよかったと思える『新しい歌』
曲の冒頭で歌われていた「夢」は、「僕」だけの夢なのだと読み取っていました。
しかし歌詞を読み解いていくうちに、ハッとしました。
これは2人の夢を歌っていたのか!と。
自分の夢を歌っている、というサビを何度も繰り返している理由はここにあったのですね。
2人分の夢を歌っているから、2人分の夢が届くように沢山歌っているのでしょう。
軽快なロックチューンにこれほど深い意味があったとは、正直驚きました!
2人の夢が叶いますように。誰もがそう思う『新しい歌』でした。
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