商店街を抜けた彼らは、自然のある方へ進みます。
向日葵が咲き、一面の畑が映ることも。
しかしメンバーが向かった先は公園。
何てことない、近くにある児童公園です。
この公園と農道、そして商店街。
繰り返し出てくる近所の風景には、ほっこりします。
ここからのMVは、彼らの暮らしている街を存分に楽しむことができます。
あらゆる緑が登場し、白い雲や自宅まで。
どんな映像も惜しみなくMVの中に盛り込まれているのです。
MVの撮影中の車の扉が気になる
このMVはもちろん自主製作でしょう。
気が付いた方もいるかもしれませんが、お話しします。
途中農道で撮影をしている時に、左側に車のドアが映り込んでいるのです。
もしかしたら、カメラをどこかに固定していたのか。
だれかが持っていたのか。
はたまたわざとの演出か。
この時は3人で歌いながら歩いているので、メンバーがカメラを持っていることは無いでしょう。
しかしこの日常に密着した感じが、とても素敵なのです。
彼らが人気が出た理由もわかりますね。
肩肘を張らずに気軽に見ることができるのです。
都会的なヒップホップはイメージしやすいですが、これだけ緑溢れているとまた良しです。
MVを見ているとサビのメロディーが耳に馴染む!
この曲のサビは、ヒップホップらしくなくて聞きやすいのが特徴です。
ヒップホップと聞くと「Yo~Yo」のイメージが強い筆者。
しかし大きくイメージを変えてくれました。
緩いのに計算されている感じが、才能を感じさせます。
しかもヒップホップ初心者だったとは到底思えない雰囲気。
相当ヒップホップを聞いて勉強したのでしょうが、すごいの一言です。
耳なじみが良いので聞きやすく、少しポップステイストも入っているんです。
一般の方でも聞きやすいそのメロディーラインは、もう素人とは言わせません。
SUSHIBOYSのMVの魅力はメッセージ性が熱くないこと
SUSHIBOYSのヒップホップは気軽に聞けるのが人気です。
もちろん人によりますが、音楽にはメッセージ性のあるものも多い気がします。
例えば愛情や友情を歌うこともそうでしょう。
または社会批判や、夢などを歌うこともそうかもしれません。
しかしSUSHIBOYSは、今のところそのメッセージ性を感じないのです。
「え、それって良くないのでは...」と思われる方もいるかもしれません。
決してそうではないのです。
SUSHIBOYSは、曲を作り自分たちの田舎についての歌やMVを動画にUPしています。
しかしだからといって「自分の街が良い所だ」「悪い所だ」などというメッセージ性がないのです。
これを良いと思うか、良くないと思うかは人次第でしょう。
しかし筆者はこの熱くて重くない感じが、気軽で良いなと思ったりします。
ラップが上手いのが最大の魅力
ここまでお話ししてきてわかったことは、SUSHIBOYSのラップの上手さ。
滑らかに溢れだす言葉の多さはとても聞きやすく、スピーディーなのも素敵です。
それでいてサビには、メロディーラインのしっかりした曲を合わせてきます。
ヒップホップのただ早口とは違い、しっかりリズムに乗っている。
それが彼らの魅力なのです。
SUSHIBOYSのMV、注目すべきはラップ!
MVを見てもゆるさが際立ち、そこにスポットが当たりがち。
しかし本当はラップが凄いので、そこに注目してもう1度見て下さい。
現在、業界内でSUSHIBOYSに注目しているアーティストも多いとか。
あんなに癒し系で実力派のSUSHIBOYSですから、やはり気になる人も多いのでしょう。
せっかくだからこちらも見てみよう!
2017年9月2日に公開された「軽自動車」のMVです。
この曲のMVも農道や田舎道で撮影されています。
しかし、曲のクオリティの高さが目立ち完成度の高さに定評があります。
明るいのにどこか切ないメロディーに、思わずうるっとくるんです。
次の休みは故郷に帰ろう...そんな気持ちになってしまう。
思い出が蘇る様な優しいヒップホップなのです。