この曲もGiga作曲によるもの。
煌びやかなイメージのEDMナンバーとなっています。
途中聴かせる消え入りそうな囁きの部分は、この曲ならではの表情ではないでしょうか。
サビで聴かせるメロディも宇宙を彷彿とさせるもので、なんとも不思議な気持ちに包まれます。
深い其処へ 誘い込んで
沈む船もわたしの腕で
浮かび上がる もう一度
出典: ミラージュ/作詞:Reol 作曲:Giga
9.SAIREN
こちらは2018年7月17日にリリースされたシングルです。
アニメ「メジャーセカンド」のエンディングにも選ばれたこの曲。
ヘビーなバンドサウンドが彩るロックな1曲となっています。
終盤に差し掛かってアルバムでも随一の勢いを秘めたこの曲の登場には目を覚まさせるような感覚を覚えますね。
ない才能を作れ
ありきたりな感性揺らして飛ばして
もうあとひけないぐらいに
散々な明日でも君がいるならまだ戦えるよ
出典: SAIREN/作詞:Reol 作曲:Reol
歌詞は才能のない主人公が努力でそれを乗り越えようとする様子を描くもの。
力強い内容に背中を押されるような気持ちになりますよ。
10.秋映
声以外の音が一切ないアカペラから始まる、大胆な幕開けを見せるこの曲。
サウンドはピアノとバイオリンが柔らかに彩ります。
サビで聴かせるメロディも感動的に染み渡るもの。
そんな雰囲気とは裏腹に、Aメロではちょっぴり不気味なメロディも登場。
この辺りはやはりReol。一筋縄ではいきませんね。
そしてこの曲もワルツを彷彿とさせる3拍子で演奏されます。
3拍子に始まり3拍子に終わる。
その統一感といい、作品として流れの美しいアルバムとなっていました。
変わらぬ言葉を何度でも
雨にうたれ立ち止まっても
あなたを浮かべ 虹彩の裏
秋映に染まる
あなたと交わす おかえりが
秋映に染める
出典: 秋映/作詞:Reol 作曲:Reol
「秋映」という言葉が表すのは、赤く染まった景色が表すような「温もり」のことでしょうか。
外で辛いことがあっても「おかえり」の一言で「温もり」を感じることができる。
アルバムの最後に和やかな気持ちにさせてくれる1曲が待っていましたね。
多様な特典
チェーン店ごとに用意された10種類のオリジナル特典も今回は注目を集めました。
CDと配信版でボーナストラックが違うなどもあり、それぞれの購入ルートに特別感を持たせる試みがなされていますね。
盛大な施策がまるで打ち上げ花火のように、この作品のリリースを彩っています。
詳細が気になる方はオフィシャルサイトをチェックしてみてください!
Reolオフィシャルサイト
まとめ
アルバム「事実上」のリリースで自身の新章の幕開けを明確に示したReol。
バラエティに富んだ楽曲群は、幅広い層へ向けてのポピュラリティを感じさせるものでした。
今まで彼女の曲をあまり聴いてこなかった、また知らなかったという方にも「これは」と思う楽曲があったのではないでしょうか。
どちらにしてもその表現力にはやはり流石と言わざるを得ません。
これを機会に、少し昔の楽曲にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
それらを経て、今のReolがあることを是非感じてみてください。