2018年5月16日リリースのReolのソロ第一弾シングルとなったこの曲。
オリエンタルな空気感を持ったシンセサウンドの中、決意に満ちた力強い歌唱が繰り広げられます。
サビで聴かせる高ぶりは、何度聴いても身震いさせられますね。
泣いても変えられないとしても
それでも変えたいと願うのは
虚脱を壊す 今終わらす
薄志弱行な僕は
誰より誠実な味方はいつも
過去の自分と知ってるから
この身くたばる前に穿つ
怖いことなどない
出典: サイサキ/作詞:Reol 作曲:Reol
表現されているのは意地でも変わってやろうという気持ち。
そしてやって来たことは決して無駄にならないという想いです。
まさに新しい環境に歩みを進めたReolのリアルが詰まっている。そんな印象を受けます。
3.激白
静的なピアノの彩る凛としたAメロ。
Bメロは躍動するリズムに、ラテンのように情熱的なイメージの歌が交錯します。
サビではダンスビートに乗せてメロディを展開。
それも何かに立ち向かうような、そんな印象を湛えるもの。
サイサキに続けてこの力強いナンバー。流れがまた絶妙ですね。
揺らす本能 火をつけろ
焦燥感にハウる衝動
僕は今すべてを知りたい
間違っていても
痛い思いをしてもいいと言えよ
不幸も君となら
出典: 激白/作詞:Reol 作曲:Reol
4.十中八九
シタールの音色が4つ打ちの中に響くという、エスニックとダンサブルがごちゃ混ぜになった斬新なイメージの1曲です。
Reolの独特の声質がまた、インドの情緒を思わせる雰囲気を引き立てていますね。
ポピュラーなものからこういった変わり種まで、変幻自在な様子が彼女のルーツの広さを感じさせます。
5.煩悩遊戯
低音の効いた打ち込みサウンドの中、ラップを繰り広げるヒップホップナンバー。
こうしたアナーキーな面持ちのReolもまた新鮮ですね。
どこかオリエンタルな感じがするのも、アルバムイメージに沿ったもの。
幅広いようでいて統一感があります。
嗚呼、神様歓迎 浮世をガチャ起死回生
世の中の理 正直と仏の顔も三度まで
羯諦羯諦 上の上の上へ
出典: 煩悩遊戯/作詞:Reol 作曲:Reol
神頼みする様子を面白おかしく描いた歌詞が見られます。
言葉遊びにおいてもReolはセンス抜群ですね。
6.-MANDARA FACT-
インド風のエスニックなサウンドが彩るインストナンバー。
曲間を繋ぐインタールードのような立ち位置の楽曲になっています。
こちらもGiga作曲のもの。
自身のソロアルバムに、Reolが参加していないこの曲を入れる辺り、彼への信頼の厚さを物語っていますね。
7.真空オールドローズ
サンプリング素材を組み合わせたような無機質なビートに、これまた異国情緒溢れるアコーディオンの音色が印象的です。
メロディは早口で淡々としたイメージ。
しかしその中にふつふつと煮えたぎるような熱を感じるのも、Reolらしいですね。