だから今その声を捨てないで 喧騒の街 君を見つけた
お人好しカメレオンじゃないだろ 君だけのために君はいるんだよ
だから今その声を捨てないで 小さくでいい 十分だから
自分が立つその地面はどこだ? わかるはずだから 君に聞かせて
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
ここから1番のサビになります。
疑問を持った主人公に対して、「君は大勢の中にいても埋もれない意志を持っているんだよ」という声が語りかけます。
声を大にしていう必要はないけど、君にはちゃんと意志があることを自分に言い聞かせて。
主人公が抱いた気持ちは間違っていないと、その気持ちの大切さを伝える言葉。
この声は誰のものなのでしょうか?
揺れる感情の渦で 触れる感情の名前呼んで
名前ないなら適当に付けよう 確かそんな法律もあったし
道に迷ったりする 未知に物怖じしたりする
迷わないなら怖じないのなら もう一生平和に暮らせばいいだろ
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
ここから2番のAメロです。
前半部分から伝わってくることは、日々自分の感じたことを大切にしようということです。
そしてその感情が自分にとって新しいものなら、ちゃんとその理由を考えようとも歌われています。
自分が感じたことの理由を考えることは、自分と向き合うということですよね。
1番で主人公が世の中に対して感じた疑問も、彼にとっては新しい気持ちだったのでしょう。
”確かそんな法律もあったし”とは命名権のことをいってるのでしょうか?発見した人が名前を付けられるという決まりです。
そして後半部分では、迷ったり、怖くなったりするのは進もうとしている証拠という内容が歌われています。
自分が動かなければ何も起きません。それなら迷うことも、怖くなることもないですよね。
声の正体
最低でも半数は見放していく僕の手を掴むのか
別に構わないけど 拍子抜けする準備と いつでも帰れる準備はある?
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
ここから2番のBメロ部分。
だんだんと、主人公に語り掛けていた声の正体が見えてきました。
主人公に語り掛けていたのは、彼が抱いた”夢”ではないでしょうか?
ここで歌われているのは「大半の人があきらめていく中で、それでも夢を追いかけようとするのか?」という問いかけです。
そしてそれを選んだ責任は自分で取れよと、その道が簡単ではないことを匂わせます。
やってみればわかる
ならば今その手を離さないで 握り返した?それが答えだ
じゃあもう僕にできることはないから 好きな所まで行ってしまえよ
ならば今その手を離さないで 離さないなら遊びに行こうよ
ただ甘やかす事はしないから あらかじめ出口チェックしておいてよ
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
2番のサビの歌詞です。
前半部分で歌われるのは、やってみればわかるということです。
やってみて何か感じたなら、あとは自分次第。
感じたことに正直に進めばいい。
そんな内容から、行動を起こすことの大切さが伝わってきます。
そして後半部分では、諦めなければ夢は叶うけど、諦めることも悪いことではないという内容が歌われます。
夢を諦めないことは決して甘い道ではありません。
それを貫くのは凄いことですが、諦めたとしても責められることではないですよね。
逃げ道を残しておいてくれるところに柔らかさを感じます。
写真に例えて
周りの目立つ色に 馴染めるように 馴染めるように
毎日が流れて 続いていくなら 続いていくなら
きっと何千万画素もあるかっこよくて
素敵なデジタルカメラなんかは要らなくなるよね
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
自分の人生は自分のために
だから今その声を捨てないで 火にくべたなら 燃えて灰色
お人好しカメレオンじゃないだろ 君だけのために 君はいるんだよ
ならば今その手を離さないで 握り返した?それが答えだ
僕の事は気にしなくていいから 掴んだ全てを 決して譲るな
僕は僕のために そう例えば僕はそう だから 君のために君はいるんだよ
出典: お人好しカメレオン/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也
ここから最後のサビの歌詞です。繰り返しの部分は省略しました。
前半部分は、周りに合わせるのではなく、自分の意志を大切にしようという内容を、火にくべられたものに例えています。
火は赤くても、くべられたものは燃えて灰色になります。
同じ色に染まる必要はないという例えですね。
そして3行目以降の後半部分。
やってみた結果、抱いていた夢と違う方向に行ったとしても、そこで手に入れたものが自分を形作るということが歌われています。
挑戦して無駄になる経験はありません。
自分の人生は自分のためにある。
そんな声が主人公の背中を押します。