14歳で芸能界に入り、どこにいるのか、自分とは何なのかと何も分からない不安定な心境を歌っているようです。
誰かに見られている自分は本当の自分なのかもしれませんが、テレビに映っている自分を観ると思っていた自分と違うように感じたのかもしれません。
写真にも、映像にも、CDから聴こえる声も、嘘のように思えてしまいます。
素直な自分を出せたなら、どこかで活躍している自分の姿を見てもちゃんと自分だと思えるでしょう。
取り繕ってしまう自分がいる限り、それは本当の自分ではありません。
山手線
一人きりでくるり回ってた
出典: 山手線/作詞:秋元康 作曲:福田貴史
山手線は東京の繁華街を環状運転している電車です。
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、どうすればいいのか、何が正解なのか分からないままグルグルと回り続けています。
変わっていく景色に自分の気持ちを乗せ、悩んでいます。
どこで降りれば
愛に逢えるの?
同じような駅のホーム
迷ってる
ドアが開いても
見ているだけで
心は一歩も
動けない
出典: 山手線/作詞:秋元康 作曲:福田貴史
素直になることができません。どこかの駅で降りれば楽になれるのでしょうか。
誰にも道を教えてもらうことができず、ずっと迷っています。
駅に着くと電車は停まります。扉は開くけれども、自分が降りる駅なのか、自分ではない誰かのために開いた扉なのか。
考えてみても答えは出ず、閉まっていく扉を眺めているだけなのでした。
素直な心情を歌った歌
平手友梨奈さんが芸能界に入ったことを歌にしたというよりも、芸能界に迷い込んだことを歌ったという方が正しい気がします。
ちゃんと平手友梨奈さんの気持ちが歌になっていると思うし、この曲があるからこそ、これから変わっていった平手友梨奈さんの心情はソロ曲として歌になっていったのでしょう。
「渋谷からPARCOが消えた日」はまだ昭和感が漂っていましたが、「自分の棺」や「夜明けの孤独」は変わっていった平手友梨奈さんを描いた作品です。
いつか終わりは来るかもしれませんが、これからも大きく気持ちが揺れた時に曲を与えられるのかもしれません。
終わりに
平手友梨奈さんのソロ曲「山手線」を紹介させて頂きました。
曲のイメージはとても古いはずなのに、一周回って新しく感じてしまいます。
山手線という路線名が制定されてから100年以上が経っています。それをタイトルにチョイスしたのも面白くて良いと思いました。
もはやカリスマともいえる存在となった平手友梨奈さん。しかし、まだ16歳です。
この先どうなっていくのでしょうか。それは秋元康さんにも、平手友梨奈さんにも分からないことでしょう。
そんな彼女だからこそ、筆者を含め多くのファンがこれからも追いかけていきたいと思えるのでしょう。
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