“いつも何か間違っていると感じていた

でも長い間ずっとそのままにしてきた

君がいなくなってもきっと寂しくなんかないだろう

だってずっと違和感を持っていたんだから”

やはり、以前から彼女に対する不満が募っていたのですね。

最近いきなり嫌いになったわけではないのでしょう。

恋愛で相手の欠点を受け止めることと、見て見ぬ振りをすることはまったく違います。

主人公は後者だったのでしょう。

だからこそ、気づいたらもう我慢の限界にきていたのではないでしょうか。

恋は盲目というように、自分の本心になかなか気づけなかったのですね。

別れ際のケンカをそのまま歌詞したように感じられます。

彼女との決別を歌っているのです。

2番のサビ

2番のサビの歌詞は1番と同じです。

主人公は彼女が嘘をついていて最悪だと、そこまで強く主張したいのでしょうか?

このあとCメロに続きます。

果たして彼女への想いに変化はあるのか?

Cメロで伝えていること

ONE OK ROCK【Worst in Me】歌詞を和訳して意味を解釈!報われない恋の結末は?の画像

Gotta let you know
Gotta let you go for good
You thought I never would
But that’s the old me
Gotta let you go for good for good for good

出典: Worst in Me/作詞:Taka・Colin Brittain・Nick Long・Toru・Jamil Kazmi 作曲:Taka・Colin Brittain・Nick Long・Toru・Jamil Kazmi

“君に知らせなきゃ

永久にいなくなってほしいと

君は僕がこんなことを考えているなんて思いもしないだろう

でもそれは過去のことさ

去ってほしい 永遠に”

「Gotta」は「got to」の省略形で〜しなければならないという意味。

「for good」は「良いこと」ではありません。

イディオムで「永久に、永遠に」といった意味になります。

彼女はまだ主人公を手中におさめていると思っているのでしょう。

しかし、主人公は去ってほしいといっています。

しかも永遠に

かなりキツイ言い方ですね。

彼女に対して、もう怒りや呆れを通りこしているのでしょう。

曲はchill(チル、クールなこと)な雰囲気ですが、心中はまったく穏やかではないようです。

作詞したTakaのプライベートはわかりません。

あくまで憶測ですが、もしかしたらこの曲のような体験を過去にしたのかもしれないですね。

ただ、ひとつの恋がダメになってしまうときは誰もがこのような激しい感情を抱くのかもしれません。

それを歌詞でストレートに表現している可能性もあるでしょう。

ラストのサビを解釈!

奪われてtake take take
見返りは無し なんの話?
嘘つきのfake fake fake
ほらこのパターンで 求めてばっか

引きつる頬が物語る
裏表の神業に
見えないように けどバレバレ
You are the worst in me
You are the worst in me

出典: Worst in Me/作詞:Taka・Colin Brittain・Nick Long・Toru・Jamil Kazmi 作曲:Taka・Colin Brittain・Nick Long・Toru・Jamil Kazmi

「なんの話?」から、彼女が主人公の言葉をないがしろにして一方的に喋っているような雰囲気が窺えます。

「ほらこのパターンで」という歌詞から彼女に対するマイナスの感情が今沸き起こっていることが判明。

彼女がそばにいる状況で主人公はこんなことを考えているのですね。

そして最後にまた君は最悪だとつぶやいて終わります。

次の項目では、主人公が彼女とどうなってしまうのかもう少し詳しく考察してみましょう。

浮気?恋のあるある?状況をいくつかのパターンに分けてみた

彼女に浮気された歌?

主人公は相手が嘘をついていることに対して怒っているようですが、恋愛には嘘はつきもの。

決して嘘を肯定しているわけではないですが、相手を気遣って本心と別のことを言うケースもあるはずです。

自分や誰かのためについている嘘であれば、きっと主人公はここまで怒らないと思います。

そう考えると、彼女は恋愛において最も酷な嘘=浮気をしているのではないでしょうか。

浮気ならば、ここまで相手に失望するような歌詞にも納得できます。

彼女に他にも相手がいて、それを自分が知ってしまったら。

「Worst in Me」はまさにそんな修羅場を歌っているのではないでしょうか。

しっとりと聴かせるメロディに、辛口の歌詞を乗っける対比構造が見事ですね。

よくある恋愛の心模様を歌っている

歌詞の内容をストレートに捉えると、恋が壊れる瞬間を歌っているのだと感じます。

しかし、もっと別の解釈も可能です。

それは、主人公が彼女との恋愛のワンシーンで、俯瞰した視点で内面語りをしているというものです。

ラストの日本語の歌詞で、主人公がリアルタイムな感情を歌っていることがヒントとなります。

一般的な話になりますが、人は相手を完璧に理解することはできません。

たとえ大切な彼女であっても、彼女になることはできないからです。

当然、お互い大事に想い合っていても噛み合わないことが出てきます。

そこで主人公が感じてしまったイライラ

でもそれを相手にそのままぶつけてしまいたくはない。

そんなときどうするでしょうか?

心の中で相手を悪く言ってストレス解消や合理化をするのです。

もしかすると主人公は相手を好きすぎて自分だけ振り回され、尽くしているような感覚に陥っているのかも。

本来の自分を見失わないために、必死で彼女の悪口を言っているのです。

そう考えると弱い部分のある、愛すべき主人公にみえてきますね。

辛辣な言葉にみえて、実際は恋のあるあるを歌っているのです。

「Worst in Me」。

相手に最低だと強がる瞬間。

その言葉の裏に隠れているのは「大好きだ!」という感情ではないでしょうか。

「Worst in Me」の歌詞のまとめ!