なぜ好きな歌を口ずさむ?

One way street 照らす月と歩いた
好きな歌口ずさみながら
感じたくないことも感じなきゃ
何も感じられなくなるから

出典: 誰にも言わない/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada

今まで本楽曲の深層心理を解釈してきました。

ここで少し違和感があるのは、「月と歩く」や「好きな歌を口ずさむ」というフレーズです。

日常的な行動が描写されています。

女性は内面の奥でこの恋に対する覚悟や渦巻く感情を感じているようです。

しかしこの日常的な行動に目を向けることによって中和しようとしています。

自分の感情を日常的な感情に引き戻しているように思えるのです。

したがって、好きな歌を口ずさむとは、心の奥の感情を鼻歌と同列にしようしているように思えます。

そうすることによって、感じたくない負の感情であっても感じられるようになると思っているのです。

何も感じられなくなってしまわないように…。

女性にとっての恋は嬉しい感情だけではありません。

罪悪感や恐れといった負の感情が混在するものです。

それすらも感じることを忘れないようにしたいと歌っています。

まとめ

宇多田ヒカル【誰にも言わない】歌詞の意味を解説!今夜のこととは?好きな歌を口ずさみながら歩く理由の画像

いかがでしたでしょうか?

宇多田ヒカルは一見親しみやすいキャラクターの女性です。

しかしながら、彼女のもうひとつの顔である大人の女性としての側面が見えたのではないでしょうか。

CMで詩を朗読する姿からも知的な大人の女性だと感じられます。

大人の女性の恋に対する覚悟を読み取ってみてください。

宇多田ヒカルの楽曲を紹介

『Passion』

宇多田ヒカル【誰にも言わない】歌詞の意味を解説!今夜のこととは?好きな歌を口ずさみながら歩く理由の画像

楽曲では、失った恋に対する喪失感が歌われています。

「Passion」は、「情熱」という意味の他のもう1つの意味は「受難」です。

宇多田ヒカルがこの意味を指して歌っていることは間違いありません。

宇多田ヒカルの「Passion」は、大人気ゲームシリーズ「キングダムハーツ」の第二作の主題歌として起用されました。ゲームの内容にぴったりな歌を動画と歌詞から紹介していきます。

『ぼくはくま』

宇多田ヒカル【誰にも言わない】歌詞の意味を解説!今夜のこととは?好きな歌を口ずさみながら歩く理由の画像

みんなのうたにも採用された子ども向けのかわいい楽曲の紹介です。

この記事では、あまり幸せではない寂しい女の子にくまのぬいぐるみが語りかける歌として解釈しています。

2010年の「人間活動」宣言から7年、本格的に歌手活動を再開したシンガー宇多田ヒカル。 そんな彼女が生み出した可愛らしいシングル「ぼくはくま」の歌詞を中心に、解説していきたいと思います。

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