なぜ好きな歌を口ずさむ?
One way street 照らす月と歩いた
好きな歌口ずさみながら
感じたくないことも感じなきゃ
何も感じられなくなるから
出典: 誰にも言わない/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada
今まで本楽曲の深層心理を解釈してきました。
ここで少し違和感があるのは、「月と歩く」や「好きな歌を口ずさむ」というフレーズです。
日常的な行動が描写されています。
女性は内面の奥でこの恋に対する覚悟や渦巻く感情を感じているようです。
しかしこの日常的な行動に目を向けることによって中和しようとしています。
自分の感情を日常的な感情に引き戻しているように思えるのです。
したがって、好きな歌を口ずさむとは、心の奥の感情を鼻歌と同列にしようしているように思えます。
そうすることによって、感じたくない負の感情であっても感じられるようになると思っているのです。
何も感じられなくなってしまわないように…。
女性にとっての恋は嬉しい感情だけではありません。
罪悪感や恐れといった負の感情が混在するものです。
それすらも感じることを忘れないようにしたいと歌っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
宇多田ヒカルは一見親しみやすいキャラクターの女性です。
しかしながら、彼女のもうひとつの顔である大人の女性としての側面が見えたのではないでしょうか。
CMで詩を朗読する姿からも知的な大人の女性だと感じられます。
大人の女性の恋に対する覚悟を読み取ってみてください。
宇多田ヒカルの楽曲を紹介
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