羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる
そうやって悲しい日を越えてきた
出典: キラキラ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
抽象的で不思議な表現が並ぶサビの歌詞ですが、様々な出来事が語られていることからも「あなた」を待っている時間が決して短くはないことが分かります。
いったいどれだけの時間「あなた」は帰ってこないのか。いったいいつ帰ってきてくれるのか。「その前にこの世が~」とあることから、彼女が半ば相手の帰りを諦めているような様子もうかがえます。
それでもその諦めは決して後ろ向きのものではなく、前向きに吹っ切れたような気持ちです。
そんな曲の主人公の心情には、清々しさまでが見えます。
不安の中で自分を励ましながら過ごす
明日は来るのかな?
きっとちゃんとやって来るよ
仲良しの友達 励ましくれた四つ葉の緑
想い悩み溢れる程
眠れぬ夜迎えてばかり
あなたを好きという事だけで あたしは変わった
出典: キラキラ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
明るい一面を見せる言葉もある一方で、どうしようもない心細さも見え隠れしています。
明日が「きっとちゃんとやってくる」という励ましと、「眠れぬ夜迎えてばかり」という不安が混在して複雑な感情が表れています。
大切な「あなた」を想って眠れない、恋にはそんな苦しみや痛みもあります。
aikoの甘い歌声がそんな心情を言葉にすることで、恋のリアルな一面が感じられます。
「あなた」が光になる
雨が邪魔しても 乾いた指先に残る
あなたの唇の熱 流れた涙が冷やした
触れてしまったら 心臓止まるかもと
本気で考えた 暑い夏の日
ひたむきに光を探してた
遠い遠い見たことのない
知らない街に行ったとしても
離れ離れじゃないんだから あたしはこうして…
出典: キラキラ/作詞:AIKO 作曲:AIKO
寂しさの中で「あなた」を想う心が歌われます。
「指先」「唇」「涙」といったワードから、恋に悩む女の子の表情や姿が想像されて浮かんできますね。
aikoの歌詞は、心が高鳴るようなリアルな情景描写が特徴のひとつです。この「キラキラ」でも、そんなキュンとくるようなシーンがいくつも描かれています。
サウンドやメロディも相まって爽やかな夏の景色が浮かんでくる、切ないながらも夏を感じさせるポップソングです。
まとめ
「キラキラ」はaikoの魅力が溢れ出すような、キュートで可愛いガールズ・ポップです。
女の子の切ない気持ちが瑞々しく描かれて、聴く人の頭の中を恋心と夏で満たしていきます。
青春感溢れる世界観は、青春ドラマである「がんばっていきまっしょい」の主題歌としてもぴったりです。
暑い夏の空気に吹きぬける清涼剤として、是非この「キラキラ」を聴いてみてください。
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