舞台の「喜志駅」をチェック

「喜志駅」とは?

『喜志駅周辺なんもない』のタイトルでもある「喜志駅」とは大阪府富田林市喜志町三丁目にある、近鉄(近畿日本鉄道)長野線の駅です。駅番号はO17、ちなみに喜志駅の駅メロはありません。


↑ 一般人風に映るヤバイTシャツ屋さんの面々。

首都圏はJR東日本をはじめ、私鉄各社も駅にちなんだ発車メロディを用意しているのですが、喜志駅に関しては静かなものでした。鉄道オタクには鉄道に関する音という音に関心の高い「音鉄」がおり、その中でもジャンルとして駅メロに特化する方々もいて、そうした奇特家が映像と共に音声を動画としてアップしてくれているのですが、動画で確認したところ・・・・・・そこにメロディは流れなかったのです。

のどかでひなびた駅舎に静かに入線し、そして走り出す近鉄線。動画がアップされていますので、興味のある方は検索してご覧いただくといいかもしれません。

さて、街並みについて見て行きましょう。

喜志駅は富田林市の金剛ニュータウン住民の主な利用駅ということも手伝って市内では最も利用客が多い駅になるそうです。

さらに大阪芸術大学をはじめ、PL学園などいくつかの中・高・大学校の最寄り駅となっており、通学時間帯にはこれらの駅と学校の間をピストン輸送するバスが駅前に発着し、多少はにぎやかにはなるようです。

地図やストリートビューを見ても、いわゆる都会ではないです。でも、普通そんなものではないのでしょうか?

気になる歌詞を調べてみた

ヤバイTシャツ屋さんネット用語や省略語が濫発されるので、後で略語の意味などを参照できるようにしました。


さっそくその歌詞をチェックしてみましょう!

喜志駅周辺でいい思い出がない
天王寺まで400円はイタい
芸大生とDQNしかいない
天王寺まで400円はイタい

出典: https://twitter.com/sn_nightmare/status/895085475207159809

近鉄線で喜志駅からあべのハルカスのある天王寺まで片道400円。ちょっとどころかかなり高いですよね。

さらに調べをすすめましょう。近鉄の料金表を見ると、終点の天王寺まで駅が16舎も存在します。各駅停車なら少なくとも30分はかかります。電車で30分となると結構な距離ですから400円かかるのかも知れませんが、学生には厳しい金額。ちょっとリッチなお昼が食べられる金額なので、そうそう気易く出せる金額ではないかもしれません。

DQNドキュンと読みます。この言葉を2チャンネル用語と思っている人は多いかも知れませんが、元は中山秀征と田中律子がMCを努めた「目撃ドキュン」というテレビ番組から生まれた言葉で、取材対象者などがアウトローで見た目がいろんな意味で危なかったりすると映像ではモザイクをかけ、放送コードに引っかかる表現を使った場合には、その音声に拳銃の発射音(ドキュン!)をかぶせていたことから、最近では差別的・侮蔑的表現で形容される人物を特にこのように言うようになりました。

天王寺に住みたいな でも家賃高い
喜志駅周辺も割と高い 芸村しか行き場がない

出典: https://twitter.com/yabaT_boT/status/899744771295531008

「学生向け物件 賃料 いくら?」で検索すると、天王寺は36000~50000円であるのに対し、喜志駅周辺は駅に近いという立地条件を含んでも30000円前後ですから比較的安いのかもしれません。

芸村」とは「一須賀(いちすが)」という地名一帯の通称で、大阪芸術大学の近くであることからこの名称が付いたようです。学生寮や学生向けのワンルームなどが多く、大阪芸大に通う学生が住んでいるエリアのこと。

貴志駅周辺なんにもない!
\貴志駅周辺なんにもない!/

あべのハルカスめっちゃ高い!
\あべのハルカスめっちゃ高い!/

サンプラ行ったら挨拶しようか迷う感じの知り合いが居る!
\サンプラ行ったら挨拶しようか迷う感じの知り合いが居る!/

出典: https://twitter.com/yabaT_boT/status/899744771295531008

あべのハルカスの高さは300メートル、日本一高い高層ビルとなっています。それまで横浜のランドマークタワーが一番高かったのですが、4メートル差でハルカスに軍配が。「高さ」は単にビルの高さだけではなくて、入っているテナントの敷居の高さなども揶揄しているのかもしれません。

一方「サンプラ」は?

喜志駅前に「Sunplaza」というスーパーが。日用品も食料品もこの一件で済むとなれば、それは地域の人々にとって集いの場所にもなるでしょうね。だからこそ、「サンプラ行ったら挨拶しようか迷う感じの知り合いが居る!」のつぶやきが生まれるのです。

よく顔を合わせるけれど、顔見知り程度であいさつを交わす仲ではない、という微妙な距離間の人がいますよね。これってまさにそういうこと、なのです。