【花/SHISHAMO】戻ってきて欲しい、そんな男でも…沁みる歌詞を解説！コード&バンドスコア紹介

「いつでもそばにいるような女より いつかどこかへ行っちゃうようなそんな女がいいんでしょう」

？？？ーいつかどこかへ行っちゃったら、彼は悲しいでしょうに...まあ、彼は縛られるのは嫌いなんだな、ってことは分かります。

そして、ここで僕の頭の中にふっ、と思い浮かんだのは「タンポポ」です。正確に言うと、ふわふわしてるのは花ではなくて「種子」ですけどね。

でもあのふわふわ感、確かにちょっと女の子っぽいですよね？ちなみに、タンポポの花言葉の一つは、「別離」!!!

「いつでもそばにいるような男だと思ってた」－うーん、ちょっと彼女は自意識過剰(じいしきかじょう)だったようですね。

彼の「縛られるのは嫌‼」っていう性格に気づいてあげられなかったのですから。今となっては、もう遅いかもしれませんけど。

「あまりものを片付ける気力もない」－そりゃ、そうでしょうね。食欲も無ければ、気力も無いでしょう。冷蔵庫にもし冷えたビールでも入ってたら、一杯やっても良いんじゃないですか？

20歳を過ぎているのでしたら...。でも、飲み過ぎないでね。

「あの子がいなくなって、花も全部枯れて」ーありゃりゃ、可哀そうに、彼女は少し妄想も入って来てしまったようです。よっぽど彼のことばかり考えているのでしょうか？

けれども、彼女はすぐに、それは現実ではない、と気づいたのでしょうか？「そうでもないなあ」と悟った風です。

「あの子はもうきっと君の元には帰らないよ」ー彼女は恨みの言葉を口にします。

「だからねえどうか私の元に帰ってきて」ーしかし、思わず漏れる本音の言葉、彼女の頬にはつーっっと一筋の涙が伝わったのでしょう。

「花のように枯れたりしないから」－あの子は、花を持っている。でも私にはない...どうして？無いものねだりをしたあげく、彼女は結論を出したのでしょう。

だけどその分、失くすものは無い、あの子と私は違うのよ、だから戻って来て、と彼女は心の叫びを発して、この曲は終了します。

彼女は、悲しみのどん底にいます。それは間違いありません。でも、それほど彼女の悲しみは続かないのではないか、と僕は思ってしまいます。

何故か？－彼女は基本的におおらかで、朗らかな女の子なんじゃないか、と。楽天家なのでは、とも感じます。

それを表しているのが僕が最初に感じた、こんなにヘヴィな心の内なのに、この明るくアップテンポな曲調なんじゃないかな..と。

そしてかなり、彼女はしたたかさを持ち合わせているんじゃないか、と思います。彼女には「花」はありませんけれど、しっかりとした「根っこ」を張っている。

例え枯れても、その強力な「地下茎」(ちかけい、と読みます)を張っているから、またすぐ再生を果たす。いわば「ススキ」みたいな（ちょっと地味ですかね）人。

きっと、またすぐ、新しい恋を手にいれてしまうんじゃないか、と僕は考えるわけです。

2nd「SHISHAMO2」の曲は全部載っています。もちろん、この「花」も。アレンジが凝っていて、小ワザもだいぶ多いから、やっぱり練習あるのみ！ですよ❤