"さよならなんて言わないで"から始まるこの曲。

英語部分を日本語にすると、下記のようになるでしょうか。

"もう戻れない秘密の夜 後悔してる"

"唇に隠した「愛してる」、うまく言えないけれど…"

「Secret night」「Hard to say」というワードから想像するに、この恋は、表立って言えるものではないようです

歌い出しからどこか艶やかな雰囲気の漂う歌詞に、2人がどんな関係なのか想像が掻き立てられます。

So you're already wet?“yia”
I'll make you say,“wooo-yia”
Feel my beat feel it slow, right now
こんがらがった relation? Not making sense!
She's one I love

出典: rouge/作詞:ケリー 作曲:Steven Lee・Drew Ryan Scott

この部分の和訳は、下記の通りです。
"もう濡れてるんだろう?「ええ」
君のことを喘がせてあげる
僕の鼓動をゆっくりと感じて、今すぐに
こんがらがった関係?そんなの意味がない
僕が愛するのはたった一人、君だけなんだ"

この2人の関係は一体…?

一気にセクシーな歌詞が出てきました。

「make you say, ”wooo-yia"」は直訳すると「”wooo-yia"と言わせる」ですが、「喘がせる」と訳して間違いないでしょう。

色気のある歌詞ですが、気になるのはむしろ「こんがらかったrelation」

2人は、一筋縄ではいかない関係なのでしょうか。

歌い出しよりさらに妖艶さが増した歌詞からは、主人公の女性への熱烈な想いが感じられます。

一体2人はどんな関係なのか、続きの歌詞から読み解いてみましょう。

サビの歌詞と和訳は?

誰よりも愛している存在

Baby, Baby, Please don't say good bye あと少しだけでいい
Baby, I just can't stop loving you どんな罰も受ける Uh
There's no competition cos you on the top
No competition has got what you got
There's no competition you know how to rock

出典: rouge/作詞:ケリー 作曲:Steven Lee・Drew Ryan Scott

上記の歌詞の和訳は、下記のようになります

"ねえ、さよならなんて言わないで あと少しだけでいい

君のことを愛さずにはいられないんだ どんな罰も受ける

君が一番なんだ、他の人とは比べようもない

君が手に入れたものだって、他とは比べようがないだろう

比べようがないんだ 君は僕の心を動かす方法をよく知ってるから"

この歌詞からは、2人の気持ちの間には何かの壁があることが読み取れます。

男性は彼女のことを唯一無二の存在だと思っているようです。

彼女以上に愛せる人がいないと確信しており、別れたくないと思っているようにも読み取れます。

この歌は浮気を歌ったもの?!

ここまでの歌詞から察した方もいると思いますが、この曲はおそらく、「浮気」をテーマにしたものです。

男性の方は「君が一番」「比べようがない」と歌う一方、彼女の気持ちに対しては「君が手に入れたもの(what you got)」は他と比べようがないだろう、と少し迂遠な言い方をしています。

彼女にとって「自分」の存在自体が一番ではない、ということが分かっているのかもしれません。

好きな人にとっての一番が自分ではないというのは、とても辛いことでしょう。

その辛さから、関係を絶って会うことをやめることもできるはずです。

それでもずっとそばにいるのは、自分にとっての彼女は替えのきかない存在だからこそでしょう。

歌詞からは、唯一の存在である彼女が、主人公のことを深く理解していることも読み取れます。

彼女は主人公の心を揺さぶる方法をよく知っており、それは相手をよく知っていなければできないことです。

主人公にとっては自分を深く理解してくれる相手でもあるからこそ、離れがたいと思っているのかもしれません。

さらに切ない心情を歌い上げる2番

ちらつく陰

暗い部屋の片隅 青白く光るTelephone
優しく目隠しして You say“Never mind”
首筋には甘いPerfume 拭えない彼のSilhouette
切なさを隠してSmile Do you realize?

出典: rouge/作詞:ケリー 作曲:Steven Lee・Drew Ryan Scott

かなり具体的な情景が描かれています。

暗い部屋で愛を紡ぐ2人をよそに、隅で青白く光る彼女の携帯電話。

おそらく女性の(本当の)彼氏からの連絡なのでしょう。

「気にしないで」と言いながら彼の目を塞ぐ女性ですが、その首筋から漂う甘い香りは、否が応でも「彼」の陰を感じさせます

この曲の主人公は切なさを隠しながら笑顔を作り、心の中で「君は(僕の思いに)気付いているの?」と歌うのです。

女性は、主人公との関係を続けながら、彼氏と別れる気はないことも読み取れます。

どちらの関係をより大切にしているのか分からない。

そんな彼女の態度からは、男性をもてあそぶことに慣れているような色気が感じられます。

心から離れない彼女