『鴨川等間隔』について

「鴨川等間隔」(岡崎体育)は京都に伝わる、とある法則をモチーフに歌った一曲!?歌詞の意味を公開!の画像

まず、『鴨川等間隔』の収録されたアルバムなど、基本情報について紹介します。

アルバム『XXL』収録

岡崎体育と言えば、MVのあるあるを的確に表現したユーモラスな楽曲『MUSIC VIDEO』が有名です。

しかし、岡崎体育はただ面白いだけではなく、心に染みるような名曲も生み出しています。

その筆頭とも言える曲が今回紹介する『鴨川等間隔』です。この曲は2017年6月に発売されたアルバム『XXL』に収録されています。

生活が目に浮かぶようなリアリティのある歌詞と、ミドルテンポのロックンロールサウンドが格好良い曲です。

インディーズ時代に作った曲

『XXL』に収録されている中で、特に岡崎体育自身が思い入れがある曲が『鴨川等間隔』と『Snack』だと語っています。

この2曲はインディーズ時代に「まじめに」作った曲なのだそうです。

岡崎体育は数多くの曲を生み出してきましたが、その中でも1、2を争うほどに気に入っていると言っています。

時間をかけて曲を作り、自主制作のMVも公開したという岡崎体育の音楽を世に発信する原点とも言える曲たちなのです。

そこには、岡崎体育の音楽に対する初期衝動が詰まっているということでしょう。

「鴨川等間隔の法則」とは

『鴨川等間隔』とはある有名な法則をあらわしています。その詳細について、紹介していきたいと思います。

京都では有名

『鴨川等間隔』とは何なのか気になりますよね。これは、京都で有名な「鴨川等間隔の法則」のことです。

夏の京都の風物詩として、祇園祭や五山送り火とともに知られています。

「鴨川等間隔の法則」は、京都の鴨川の川岸に集まるカップルやグループが等間隔に自然に並ぶことを指します。

特にカップルが集まることが多いのが三条大橋や四条大橋のあたりです。鴨川から見える京都の夜景が美しいことがその理由でしょう。

なぜ等間隔に?

後から人が増えてきたら等間隔にならないのではないか、と思う方もいらっしゃるでしょう。

不思議なことに2組のカップルの間に新しいカップルが座ると自然と等間隔に調整されるのです。

これは、パーソナルスペースが関係していると言われています。パーソナルスペースとは「個人的な空間」、つまり他人に入ってほしくない空間のことです。

パーソナルスペースはキープしたいけれどその場所に座っていたいという想いから、自然と等間隔が保たれるのでしょう。

このような現象が広く知られているというのはとても面白いですよね。

この「鴨川等間隔の法則」は夏だけではなく、夜やクリスマスにも見ることができます。

岡崎体育はきっとこのカップルたちのことを斜に構えて見ていたのでしょう。

歌詞を意味を解釈


「鴨川等間隔の法則」をモチーフにした、気になる歌詞の意味に迫りたいと思います。

塩田って?

免許更新の待ち時間 硬いパイプ椅子に尻を冷やした
売店でヤンマガ買って 知らない漫画を読んだ
友達は皆それぞれの 友達と遊びに行ってんだろうし
誘えるやつも塩田くらいか アイツはいいや また今度飲みに行こう

出典: 鴨川等間隔/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育

免許を更新するために、公共施設に来たことがわかります。そして、暇を持て余したので、「ヤンマガ」を買いました。

しかし、おそらく普段は読んでいないので「知らない漫画」ばかりだったのだと思います。

そこで不毛なことを自分がしていると感じたのでしょう。免許の更新に行っただけでは面白くないので、誰かに声をかけようかと考えます。

しかし、誘えるのは「塩田」くらいしか思いつきません。ただ、塩田とはよく飲みに行ってるのでどちらにせよ面白くないので諦めたのでしょう。

この「塩田」は、実在する人物ではないそうです。岡崎体育なら、友だちを何気なく歌の中に登場させるかもしれないと思ってしまいますよね。