宇多田ヒカル 二時間だけのバカンス[feat. 椎名林檎]を紹介！歌詞に込められた意味は？

ジャンルを問わず様々な音楽を実践してきた椎名林檎。

作詞作曲はもちろんのこと、ギターや鍵盤などの演奏、編曲までをひとりでこなすマルチプレーヤー型のアーティストです。

本当は表に出て歌うことよりも、裏方として曲を作ったり舞台を演出するほうが好きだと語る彼女。

しかし歌声や佇まいの強烈な魅力は、彼女がステージから降りることを拒み続けています。

2016年、リオオリンピックの閉会式で開催された2020年東京五輪への引継ぎ式。

その引継ぎ式で、彼女は音楽監督を担当しました。

他国の五輪開催時も、引継ぎ式での担当者がそのまま五輪開会式を担当することはよくある話。

本番の2020年東京オリンピック開会式も、椎名林檎が担当するのではという説が有力です。

レコチョクCMソングにも選ばれたこの楽曲について、詳しく見ていきましょう。

2016年9月にリリースされた、宇多田ヒカルにとって6枚目のオリジナルアルバム。

通常盤のみ特典なしというシンプルな形態ながら、異例のロングヒットを記録しました。

このアルバムを制作するにあたり、宇多田ヒカルは2013年に亡くなった母・藤圭子に捧げる作品として製作に入りました。

“Fantome”とは、幻や気配という意味のフランス語。

死してなお、母が自分にとって大きい存在であると彼女は語っています。

今回、椎名林檎のほかにも多くのアーティストと共作した宇多田ヒカル。

注目は、世界から注目される日本人ヒップホップアーティストKOHHとコラボレーションした「忘却」です。

黒髪ぱっつんの宇多田ヒカル、椎名林檎は、浮かぶバイクに乗り込みます。

映し出されるのは、SF映画のような近未来的な世界観と、アナログな振り子やコンパスなど。

バイクは、不思議な惑星を進みます。

怪しげな雰囲気で抱き合うロングドレス姿の彼女たちは、しかしどこか上の空。

ここが彼女たちの「現実」でないことを理解しているようです。

歌詞についても、細かく見てみましょう。