”ホワイトビーチ”ってどこにあるの?
それは彼らの生まれ故郷に
HYが沖縄生まれの同級生バンドというのは有名な話。バンド名”HY”も地元・東屋慶名からきています。
人気バンドになってもなお、沖縄を拠点に活動する地元愛の強い彼らにぴったりなストーリーですね。
”ホワイトビーチ”はそんな彼らが生まれ育った故郷に実在します。
真っ白な砂浜を連想させる「ホワイトビーチ」という曲名。はじめはHYらしいタイトルだなと思いました。
が、実在する”ホワイトビーチ”は美しいのひと言では語りきれない場所にありました。
沖縄にあって沖縄でない場所
地元の方が指す”ホワイトビーチ”は、簡単に足を踏み入れることができない場所にあります。
それは軍の基地です。しかも米軍基地。日本にありながら未だ返還されていないに等しい土地ということですね。
衛星写真から見てもひと際美しい真っ白な砂浜”ホワイトビーチ”。
観光客だけでなく地元民も立ち入れないため、そこにはありのままの海が広がります。
米軍基地がゆえに……というのが何とも皮肉ですが。
”ホワイトビーチ”を訪れたいなら
先程「ホワイトビーチに一般人は入れない」と書きましたが、実は年に1度だけ入れるイベントがあります。
それは、米軍施設で毎年4月に開催される「ホワイトビーチフェスティバル」です。
会場では美しい砂浜やアメリカンフードを楽しめるだけでなく、軍艦の見学をすることもできます。
基地や米兵にまつわる問題はありますが、地元の方と仲良くしたいという米側の姿勢が垣間見えるお祭り。
うるま市出身のHYも遊びに行ったことがあるかもしれませんね。
ライブ動画を見て気分を上げよう!
何となくシリアスな雰囲気になってしまいましたが、「ホワイトビーチ」は決して暗い曲じゃありません!
それはHY自身が体現しています。百聞は一見に如かず。まずは彼らのライブをご覧ください!

お決まりの合いの手
乾いた風がもうすぐ 冬の合図を出してる
君は 長いレインコートを羽織り
白い吐息が 僕の胸を突き刺す
出典: ホワイトビーチ/作詞:TUN・HIDEYUKI SHINZATO・IZU 作曲:HIDEYUKI SHINZATO・IZU
まず、いーず(仲宗根泉)が歌う「冬の合図を出してる〜」の後に「出してる!出してる!」と入ります。
以前は「ハッスル!ハッスル!」だったそう。ハッスルって…… 何ともユニークな合いの手ですね(笑)。
また、次の箇所でもライブならではのアレンジがあります。
降り積もった雪かき分けて
はしゃぐ子供のように
ゆらり ゆらり 風に揺れて
君と空を見ていた
鳥は七つの光を抜けて
みどりのトンネル駆けて
出典: ホワイトビーチ/作詞:TUN・HIDEYUKI SHINZATO・IZU 作曲:HIDEYUKI SHINZATO・IZU
いーずの「はしゃぐ子供のように」の後で「はしゃぐ◯◯のように〜」とひーで(新里英之)が続きます。
CDでは、いーずのパートと同じく◯◯には「子供」が入ります。
しかし、ライブver.では◯◯にメンバーの名前が。このライブではしんちゃん(許田信介)が選ばれていますね。
ご指名を受けたしんちゃんは、歌詞の通りはしゃいで見せています。これにはファンも大興奮!
ここまで見てわかる通り、「ホワイトビーチ」はファンに愛されている爽やかな曲。
沖縄を大切に想う彼らだからこそ成せるパフォーマンスなのかもしれません。