タイトルと歌詞に共通するのはズバリ船!?
「船」をテーマにした曲!
「船」をテーマにした楽曲と言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
例えば、BUMP OF CHICKEN「sailing day」、TOKIO「宙船」、鳥羽一郎「兄弟船」など探してみると結構あるものです。
そんな幅広いジャンルで「船」をテーマにした楽曲がある中でも、今回はHYの「隆福丸」という楽曲に迫っていきます。
特に、この楽曲はタイトルと歌詞が「船」という1つのキーワードでもって関連付けられており、非常に興味深い楽曲になっています。
それでは、まずタイトルの意味から迫っていきましょう。
まずはタイトルの意味に迫る!
「隆福丸」という印象的なタイトル!
まずは「隆福丸」という印象的なタイトル。
このタイトルは、ボーカルを担当している新里英之の祖父の所有する船の名前をタイトルにしたそうです。
ちなみにこのタイトル、何と読むか知っていますか?
正解は「りゅうふくまる」と読みます。
それぞれの漢字の意味合いとしては「隆」は栄えることを意味していて、「福」は幸せや幸福を意味しています。
つまり、たくさんの幸せが訪れますようにという意味が込められているんですね。
そして、気になる最後の「丸」ですが、これは一般的に船の名前の最後に付けられる漢字になります。
この「丸」が付けられるようになった経緯に関しては、諸説あるそうですがこの「丸」という漢字によって船名であることを表現しているわけですね。
総合して考えてみると、たくさんの幸せを運んでくれる船といった意味になるのではないでしょうか。
こうやって紐解いてみるととても素敵なタイトルですね!
それでは、次は歌詞の意味を紐解きながら「船」との関連性に迫っていきましょう。
歌詞の意味を紐解く!
未来に想いを馳せる
まだ見ぬ未来を知りたい 信じたい
夢見たい 感じたいけど
目の前は見えてるのに
先の事は見えなくて
答えなど先の事など待ってたんじゃ
見えてこないさ
君がそれでいいなら
君がここでいいなら
出典: 隆福丸/作詞:HIDEYUKISHINZATO 作曲:HIDEYUKISHINZATO
まずは、導入部分です。
未来に想いを馳せていく冒頭になっています。
誰と出会い、別れ、気持ちを交換していくのか、わくわくした気持ちが目一杯表現されています。
しかし、これからどんな未来が待っているのか、どんな未来を作っていけるのか、未来のことは誰にも分かりません。
誰かが教えてくれるわけでもないし、待っているだけでもどこかから降ってくるわけでもないのです。
このように、この冒頭の歌詞からは、未来は自分で掴み取っていくものだという強い気持ちを感じ取ることができます。
とはいえ、気になるのが最後の部分です。
そんな未来を待つのか、掴み取っていくのか、それは本人次第で自分の気持ちに正直にいるのが大事だと訴えてくるような歌詞が続きます。
迷わず行けばいいさ
きっと いつか 見える はずさ
君が輝いていれば
今も夢は近づいている
荷物を投げ出して
泥まみれになったって
時は過ぎてゆく自分が見えなくなってく
出典: 隆福丸/作詞:HIDEYUKISHINZATO 作曲:HIDEYUKISHINZATO
やはり大切なのは自分の気持ちに素直でいることであり、自分の選んだ道を突き進んでいくことのようです。
そうすれば自ずと未来の方から近づいてくるのかもしれません。
しかし、ただ待っているだけではやはりダメで、そのためには自分を磨いておくことが大切です。
困難に突き当たっても、めげずに色んなものを投げ出してでも進んでいくことで、自分というものは磨かれていくのではないでしょうか。
また、時間というものは誰にでも平等に流れていくものです。
今、この一瞬もどんどん過去になっていくし、未来に足を踏み入れています。
つまり、今の自分はどんどん過去へと遠ざかっていくのです。
なので、未来に目を向け、自分を磨いていくことで、今の自分をどんどん塗り替えていくことができます。
とても力をもらえる前向きな歌詞になっていますね。
繰り返しの歌詞
答えなど先の事など待ってたんじゃ
見えてこないさ
君がそれでいいなら
君がここでいいなら
出典: 隆福丸/作詞:HIDEYUKISHINZATO 作曲:HIDEYUKISHINZATO
そして、歌詞を繰り返していきます。
それだけ重要性の高い歌詞ということではないでしょうか。
改めて、この部分を見てみると前に出てきた時と違った印象を受けます。
君が未来を見据えずにそのままなのであれば、未来を掴み取ることはできないと訴えてくるように感じます。
シンプルな構成になっただけで、こうまで印象が変わるのも歌詞解釈の面白さではないでしょうか。
迷わず行けばいいさ
きっと いつか 見える はずさ
君が輝いていれば
今も夢は近づいている
荷物を投げ出して
泥まみれになったって
時は過ぎてゆく自分が見えなくなってく
出典: 隆福丸/作詞:HIDEYUKISHINZATO 作曲:HIDEYUKISHINZATO
そして、ここも繰り返しの歌詞です。
印象の変わった目で紐解いていくと、また違った解釈が見えてきます。
未来を見据えずに変わらない自分に固執していると、どんどん時間の波に置いていかれ、自分自身や未来と向き合うことができなくなってしまうという歌詞にも取れます。
結局は、だからこそ前向きに未来を見据えて突き進んでいこうというところには行き着くのですが、ここでも歌詞の面白さを垣間見ることができますね。