Fm/E♭/D♭mj7/A♭
(Intro)
Fm E♭6 D♭mj7 B♭m7 A♭
果てしなく続く光の先へ
Fm E♭6 D♭mj7 B♭m7 A♭
君と僕の未来が輝いてる
Fm E♭6 D♭mj7
目を閉じて そのずっと先
B♭m7 A♭
想えば
Fm E♭6
限界はない
D♭m7 B♭m7 A♭
Your future leads you here
Fm/E♭6/D♭mj7/A♭/Fm/E♭6/D♭mj7/A♭
(Inter)
出典: ツヨク想う /作詞:絢香 作曲:絢香
狙ったわけではない"想い"のメロディ
"ツヨク想う"のメジャー循環は、歌詞の1ヴァースがひとつの循環コードになっています。
メジャー7というコードの部分で、「遥かな何かに思いを馳せる」雰囲気が出ています。
コードの流れは音楽理論上の規則なのですが、それとは無関係に耳に"響き"が残るのです。
もちろん、作曲家はこれを意図的に狙ってメロディを作ってはいないでしょう。
規則で音楽を創ると、実に味気ないものになります。多数決で小説を書くようなものです。
メロディを歌詞に載せたとき、たまたまメジャー循環がぴったりあったわけです。
これは狙って出来るものではありません。
メロディ・メーカーは、楽曲を理論で構成したりしません。"どういう響きが欲しい"かを感じ取るのです。
「強く 想う」「君を 願う」のリフレインに、メジャー7が響いて来たのでしょう。
耳に残る「遥かな想い」には、絢香のこの感覚が伝わっているのです。
どうして"ツヨク想う"なのか
再出発と独立とパートナーと音楽
"ツヨク想う"に込められた絢香の思いは、ひとつではありません。
デビュー直後から診断されていた「バセドウ病」の治療をカミングアウトし、3年のブランクが有りました。
音楽活動の自由度なども勘案し、所属事務所とメジャーレーベルの両方から離脱しました。
人生のパートナーと新生活を始め、創作活動とのバランスを模索していたでしょう。
「果てしなく続く光の先へ 君と僕の未来が輝いてる」
選択肢が間違ってはいなかったことを、証明したかったはずです。
間違っていないと信じていたはずです。
いよいよ急上昇のときがきた、と希望に燃えていたでしょう。
さまざまな決意を込めた言葉が「強く思う 君を願う」なのです。
「愛で包むよ 今を生きる」なのです。
楽曲制作は人生の日記と重なる
絢香がコブクロとのコラボ"WINDING ROAD"を作ったのはデビューの翌年でした。
「曲がりくねった道の先に…」
これから紆余曲折があるだろうという不安と、それでも行くんだという決意。
小渕健太郎は音楽雑誌の取材に「絢香の想いが強かった」と答えています。
3人の共作になっていますが、プロの道を歩み始めた絢香の心に、コブクロが寄り添った曲でした。
"Hey, Jude"は、オノヨーコとの関係に悩んだジュリアン・レノンに、ポール・マッカートニーが送った曲です。
「彼女を受け入れるんだ。人生を変えるときだ」
個人へのメッセージであると同時に、バンドとしてのビートルズの転機になりました。
バックストリート・ボーイズは、デビュー直後から音楽スタイルについてレーベルから指示されていました。
「変えないと売れないよ」
でも、これが俺たちの歌い方だ…と宣言した曲、"I want it that way"が大ヒット。
代表曲は、彼らの歩みの道標になっています。
アーティストの作品と、その人生とが、まるで日記のように呼応していることに驚きます。
絢香の地平線は広い!
コラボが巧みなアーティスト
絢香のプロフィールには「ゴスペルで音楽に目覚めた」と良く書かれています。
幼稚園児の頃に見た「天使にラブソングを・・・」に強い印象を受けたようです。
確かに、圧倒的な声量と聖歌を三部合唱にする技術は、小さい子供には衝撃的だったでしょう。
コーラスから声楽に入った人は、"他人の声に耳を傾ける"ことが上手です。
当たり前ですが、あらゆる合奏・合唱はハーモニーが大切です。自分の音だけでは成立しません。
独奏・独唱だった人がバンドを組むと、最初はギクシャクするものです。リズム頭・ハーモニー・音符の長さ…。
全てを調和させなければ、音楽になりません。
絢香がコラボ企画に優れているのは、こういう背景があるからと思われます。
2018年には、ダンサー・シンガーの三浦大和とのコラボ"ハートアップ"をリリースしています。
本格的な爆発はこれからだ!
ここまで、絢香の"ツヨク想う"をご紹介しながら、歌詞とその周辺についてご説明しました。
歌唱力だとか創作性だとか、絢香を評価する基準はいろいろあるでしょう。
でも、世界に通用する才能かどうかについては、「まだ未知数」とされているように思います。
英語力を磨く必要はありますが、北米地域でも十分にマーケットを取れる歌手です。
作曲・アルバム制作でグラミー賞を取ることを期待しても、決しておかしくはありません。
30歳代で絢香が爆発することを期待しましょう!
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