1番サビ

そよ風の帰り道 決まって夕方五時
駅前の時計台 そこで待ち合わせる
二分半遅刻して 小走りで駆け寄って来るあなたを抱きしめた
遥か遠い日の夕暮れ

出典: しおり/作詞:太志 作曲:太志

いつも時計台の前で、五時に待ち合わせすることが多かった二人。

五時になったのに来ないなぁ~と思っていたら、彼女がちょこちょこと小走りしながらやってくる。

そんな彼女の姿を見て、思わずハグしてしまう男性…。

彼女に会う時のワクワク感がとても伝わってくる素敵な歌詞ですよね。

でも、「遥か遠い日の夕暮れ」という言葉が最後に出てくるので、今までの情景は全て過去のものであることが説明されています。

2番Aメロ

あれこれと悩んではみたものの 答えらしい答えは見つかりません
「約束」なんて通り過ぎるそよ風に 未来を縫い付けようとすることで・・・

出典: しおり/作詞:太志 作曲:太志

失恋をしてからいろんなことを悩んで考えたけど、恋心は消えないままで、どうすればいいか分からない…といった心情になっている様子が伺えます。

「約束」というのは、きっと彼女と付き合っていた時に交わした約束事でしょう。

「卒業したらこんなことをしようね」や「今後○○へ遊びに行こうね」といった可愛らしい約束だったのかもしれません。

彼女と別れてしまってその「約束」が叶うかどうか、分からなくなってしまった。

でももしかしたら、まだ希望はあるかもしれない!と未来に望みをたくしている…。

そんな淡い期待を表現しているようにも感じられます。

2番Bメロ

流れて消えると知ってからなのか
綺麗な景色はいつの日も 少しだけ悲しいんだ

出典: しおり/作詞:太志 作曲:太志

でも、「約束」が叶うことはなく、時間とともに流れて消えていってしまったのでしょう。

両想いだった時は「約束」は絶対叶うものだと思っていたけど、実際にはそうはいかなかったのです。

綺麗な景色を見ると少し悲しい気持ちになるのは、きっと彼女と過ごした日々を思い出してしまうからでしょう。

2番サビ

窓際に飾る花 穏やかな昼下がり
こんなにもありふれた素晴らしい日常
「今」を生きようと言うその隙に 「今」が逃げてゆくことを
僕たちは時の流れに教わった

You&I・・・

出典: しおり/作詞:太志 作曲:太志

当時、両想いだった気持ちやそれを彩る日常は、自分にとってありふれたものだった。

でも、時が流れて別れてしまった今、当たり前だと思っていたその日常はなくなってしまった…。

「切ないけれど、でも大切なことを学んだ」という前向きな気持ちを感じとることもできる歌詞ですね。

「You&I・・・」の部分は間奏に入るコーラスです。

爽やかな女性コーラスが入り、曲の間奏を盛り上げてくれているのがとっても印象的ですね。

ラストのサビ

駅前の時計台 あと二分半したら
寄り添って歩きだす二人がいたのになぁ
一人鳴らす足跡 悲しくなんかない
心が明日に向かうには 時間がかかるけど

そよ風の帰り道 あなたは今日その瞳に
何を映し 何を想い 何を望んだの
幸せのありかなど 僕にはわからない
ただこの空を見て想う 「今日もあなたが好きでした」

出典: しおり/作詞:太志 作曲:太志

1番と2番の歌詞では、ひたすら過去のことを歌っていましたが、ここからは現在の情景に移り変わります。

五時になって時計台を見ながら「あと二分半したら君がやってきたのになぁ」と、昔の二人を思い出す男性。

思い出に浸りながら、一人で歩き出す男性の姿が浮かびますね。

そして「あなたは今日その瞳に~」や「今日もあなたが好きでした」といった、今でも彼女を想い続けている気持ちを表現した歌詞で歌が終わります。

結局いまだに彼女のことを忘れることはできていないし、今の自分が幸せなのかもわからないけど、別にそれでもいいのかなといった潔い気持ちを感じることができますね。

おわりに

【しおり/Aqua Timez】男の未練を潔く歌った?曲名&歌詞の意味を解釈!三ツ矢サイダーのCM曲の画像

失恋ソングではありますが、なんだかとても明るい気持ちになれるのがこの曲の魅力でもあります。

青春時代に付き合っていて別れてしまった恋人のことや、忘れられない恋愛を思い出しながらこの曲を聴くと、懐かしい気持ちに浸れそうですね!

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