映像の主人公は水色のワンピースを着た女の子。
前半は彼女の日常と葛藤する様子が描かれています。
ゴミ箱を埋め尽くす紙屑などで心情が上手く表現されていますね。
2番でのヒーローのプライベートのくだりもユニークです。
サビで見られる鳥が羽ばたいていく描写は「思うように生きたい」という彼女の理想を表したものでしょう。
最後は鳥かごを壊して、軽やかに駆け出すシーンへと繋がっていましたね。
若さ故の葛藤を表した歌詞を徹底解釈
さて、ここからはいよいよ「ライラック」の歌詞を見ていきましょう。
若さ故の葛藤を描いたそれは等身大の美波を表したようでいて、多くの人に身近な内容ではないでしょうか。
きっと共感出来る部分もあるはずです!
決めつけで評論
いつかの声が今僕の心を窮屈にしていく
ああだったんでしょ こうだったんでしょ
身勝手解釈receiver
出典: ライラック/作詞:美波 作曲:美波
ここで描かれているのは、自分の行動に対して決めつけで評論してくる人たちのことでしょう。
それは「自分はわかっている」ということを示したい自己顕示欲が一つ。
そしてもう一つは上手く行くことが気に入らず足を引っ張ろうとする心理でしょう。
出る杭は打たれるもの。
美波も歌を続けていく中で痛感したのではないでしょうか。
こういう人たちは構わないのが一番ですが、言われると気になってしまうものですね。
何かにつけて揚げ足取り
変わらなきゃ飽きましたって
変われば変わりましたよねって
一体なんだい?それなんだい?
矛と盾は無くならないようでして
出典: ライラック/作詞:美波 作曲:美波
続いては何かにつけて揚げ足を取ろうとしてくる人。
音楽をやっているとまさに出くわしそうな内容ですね。
同じスタイルを貫けば「進歩がない」、スタイルを変えれば「なんか変わっちゃったねー」なんて言われたり。
振り回されていてはキリがありませんね。
秀逸な比喩表現
幸せはピンボケする不良品アイシャッター
苦しいことは繊細に映る高画質レンズで
出典: ライラック/作詞:美波 作曲:美波
幸せは時として周りを見えなくしてしまうもの。
苦しみは現実と真摯に向き合うためには不可欠だったりします。
ここではそれぞれの様子を「不良品アイシャッター」「高画質レンズ」と表現。
なんとも秀逸な比喩表現ですね!
人生は自分のためのもの
精一杯やってんだ別に君のためじゃない
ねぇそうだろ?
性に合わないことして生きれるほど余裕ない
出典: ライラック/作詞:美波 作曲:美波
ここまで自分の生き方にあーだこーだと言ってくる声が描かれていました。
それに対して一言「別に君のためじゃない」。
その通り、人生は自分のためのものです。
どう生きるかを他人につべこべ言われる筋合いはありませんね!