CDがあんじゃこんじゃ
お前だけは言うなよ
なぁおい あんじゃこんじゃ
ダリィダリィ

出典: CinDie/作詞:ミオヤマザキ 作曲:ミオヤマザキ

「あんじゃこんじゃ」この短い歌詞に、どれだけの不満が込められているのか……。

あえて明確な言葉で言い表さないところが、逆に怖いですね。

しかも「お前だけは~」と続いています。

どんなに不満を並べたところで、自分たちも音楽業界のルールに従って生きている。

それが分かっているから、尚更腹立たしいこともあるのかもしれません。

ここの歌詞のときMVでは、CDの上からCDケースの上に場面転換しています。

薄暗い教室に規則正しく並んだ机と椅子。

そしてそこで女子高生たちがそれぞれCDを持っています。

教室のように堅苦しい場所に身を置いて、自由な音楽を求めるミュージシャンたち。

このシーンでは、そういった様子を表しているのではないでしょうか?

しかし、こんなことを考えたところで「ダリィダリィ」という結論にしか至りません。

売れるわけねーじゃん

これもNO!?
あれもNO!?
なにがいいの??w
売れん 売れん
売れんのに変わりゃしない


こんなんじゃ売れるわけねーじゃん。

出典: CinDie/作詞:ミオヤマザキ 作曲:ミオヤマザキ

自分たちがやりたいことは、どれも「NO」。

じゃあ「なにがいいの⁇w」。

この「w」に皮肉を感じずにはいられませんね。

苛立ちと諦め、そして呆れも込められているのでしょう。

結局どんな曲をだしたところで「売れん」。

なんだか自暴自棄になっている様子です。

こんな状態では、「こんなんじゃ~」という言葉に繋がるのも納得できます。

自分たちが本当に歌いたい歌は歌えない。

偉い人たちの言う通りにしたところで、売れるわけでもない。

これが音楽業界の闇なのでしょうね。

音楽を愛するすべての人に

ミオヤマザキが音楽業界に物申したいこと。

それはたくさんのミュージシャンが言いたくても言えなかったことなのかもしれません。

そしてこの曲は、音楽を愛するすべての人に向けられているのではないでしょうか?

音楽業界に対する怒り

Ready Hey(Hey) Hey(Hey)
なんだか最低
こちとらマヂ無理
時間が無いのに
Hey(Hey) Hey(Hey)
え、何が最低!?
売れなきゃポイ捨て
ほんじゃこんじゃ振り返りゃ
ほら見ろ
誰もいないじゃん

出典: CinDie/作詞:ミオヤマザキ 作曲:ミオヤマザキ

売れる曲ばかり求める音楽業界も、自暴自棄になっている自分たちも「なんだか最低」。

ってそんなこと言ってないで、はやくまた次の曲を作らなきゃ……。

そんな焦りと憂鬱が「マヂ無理」と「時間が無いのに」の歌詞に表れているように思います。

売れない曲やアーティストは、容赦なく捨てられていく。

そうして日本の音楽業界には何が残る?

そんな問いかけが聞こえてきそうです。

「ほら見ろ」という歌詞には、音楽業界に対する怒りも込められているのでしょう。

またここの歌詞のとき、MVでは女子高生たちがハードなダンスパフォーマンスを繰り広げていますね。

さっきまであった机と椅子は消えています。

規律なんて隅に追いやって、好きに踊ろう。

このシーンには、そんな意味が込められているのかもしれません。

ミオヤマザキの悲しみ

いらないじゃん
哀しいじゃん
愛ないじゃん
意味ないじゃんか

出典: CinDie/作詞:ミオヤマザキ 作曲:ミオヤマザキ

誰かの言いなりになってつくる音楽。

そんな曲なら「いらないじゃん」。

売れるものにしか価値がない。

そんな考え「哀しいじゃん」。

それが、現在の音楽業界に物申したいことなのでしょう。

利益ばかり追求していたら、「愛」がなくなってしまう。

そんなのもう「意味ないじゃん」。

ここの歌詞のときMVでは、回るCDに合わせて映像が歪んでいます。

この歪みが、ミオヤマザキの悲しみなのかもしれませんね。

一番最低なのは誰?

音楽業界に対する不満を並べているうちに、なんだか虚しくなってきた。

結局不満しか言えない自分が一番最低なのかも……。

最後まで気持ちが晴れることはありませんでした。

やるせない気持ち

もうこんなこと言ってたら
「またヘラってる」なんて
でも結局変えたら歪みが生まれて
「やめろ」とか「無理」とか
「なんもしてくれん」とか
悪口ばっか言ってるスパイラルが
この世で一番さ
意味ないじゃん

出典: CinDie/作詞:ミオヤマザキ 作曲:ミオヤマザキ