彼の凄いところは、自分の経験を歌っているのではないということです。 経験を元に、きっとみんなこういう思いをしているんだろうなと想像力を働かせながら歌にしています。 だから山崎はこのふたりはどんなふうに出会ったのかなと考えているのです。 そしてやるせない時、心許ない夜という人間の孤独に対して、 だからこそできるだけ一緒にいたいと歌っています。 この思いは誰もが本当に思うものではないでしょうか?

がんばってみるよ やれるだけ がんばってみてよ 少しだけ なんだかんだ言っても つまりは 単純に 君のこと好きなのさ

出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=2225823

そして僕はがんばってみると決心します。 そして彼女に対してがんばってみてよと言います。 ここでは男女の機微を歌いあげながら、 シンプルに君のことが好きだから、いろんなことを思うと歌いあげています。 本当に凄いですね。

つまり、愛があるからこそ、相手に求めてしまう、愛があるから妥協してしまう。 そういう愛がまだ定まっていない中で、でもそれは愛があるからおきることだと歌っています。 この歌の中にお互いが深く愛しあうまでの道のりがそのまま描かれていると思います。

愛しあうこと

恋人になれた、結婚できたからというだけで愛というものが生まれるわけではないと思います。 お互いの違いをのりこえ、だんだんと一緒にいることが自然になっていくのでしょう。 その途中でつまづくことや、喧嘩をしてしまうこともあるのだと思います。 その時に、がんばってみようと歌うこの歌。

違いがあることを認めあう歌だと思います。 シンプルな歌詞の中に、お互いを認めあうことの大切さが響いています。

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山崎まさよしがトイレ掃除をしたり、照明を掃除したりしています。 洗濯や皿洗いをしています。 つまり家事をしているのです。

ここには現代にも通じる男性の家庭参加が描かれていると思います。 一方、サビの部分では多くの女性に囲まれている山崎がいます。

家庭的な男性と自分が好き勝手にやっている男性の両面が動画から感じられます。 ここには女性と協力して生きている男性像と、自分のわがままだけで生きている男性像の両方が見え隠れしています。 これは一体どういうことでしょうか?

誰もが完璧な存在ではない

SMAPはいっけん完璧にみえるスターです。そして多くの人に愛されています。 そういう存在には、自分たちの理想像、こんなふうになりたいという願いがこもっています。

でもそういう理想を目指しながら、実際には家事を手伝ったり、一緒に買い物したりしてくれることがだんだん愛の真実になっていきます。

男性も女性もわがままでいたい。モテたい。自由でいたい。 でもどちらかがあまりにもわがままだと、それはもうひとりの相手に負担をかけることになります。

だからこそがんばってみなければならない。 だからこそがんばってほしい。 そういう真実の歌なのだと思います。 そしてそういう価値観をもったアイドルとしてSMAPは以前のアイドルより等身大の存在だったと思います。

まとめ

少年や少女がヒーローやヒロインに最初は憧れます。そこからアイドルにのめりこむ時期もあると思います。 でも少しずつおとなになっていくにつれて、自分の理想がだんだん本当の自分らしさに近づいていくのだと思います。 何が自分なのか。そういうことを考えた時に、好きな人を思いやることができていればいいですね。

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