椎名林檎による実力派バンド
腕利きメンバー揃い
東京事変は2003年に結成されます。
元々は椎名林檎のバックバンドでしたが、そこに椎名林檎本人が加入する形で結成されました。
当時、椎名林檎はソロアーティストとしての活動に行き詰っていました。
自分だけではなく、バンドのためにだったら曲を作れるかもしれない、と思ったのがきっかけだそうです。
レコーディングやライブで椎名林檎のバックを務めてきた人たちですから、メンバーは腕利きのセッションミュージシャン揃いでした。
結成時のメンバーはこの5人です。
椎名林檎(ボーカル)
亀田誠治(ベース)
晝海幹音(ギター)
刄田綴色(ドラムス)
H是都M(キーボード)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京事変
亀田誠治は椎名林檎のデビュー時からのプロデューサーで、彼女が「師匠」と仰ぐ人物です。
刄田綴色はフジファブリックや中島美嘉、ドリームズ・カム・トゥルーなどのライブやレコーディングに参加する一方、現在も椎名林檎のバックでプレイしています。
晝海幹音はエレファントカシマシのツアーサポートなどをしています。
H是都MはPE'Zのメンバーとして活躍する一方、ジャズトリオバンド・H ZETTRIOとしても活動しています。
2005年に晝海幹音とH是都Mが脱退し、新たなメンバーが加入しました。
その後のメンバーはこうなります。
椎名林檎(ボーカル)
亀田誠治(ベース)
浮雲(ギター)
刄田綴色(ドラムス)
伊澤一葉(キーボード)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京事変
浮雲は本名を長岡亮介といい、ペトロールズという自身のバンドでも活動しています。
伊澤一葉は現在the HIATUSのキーボーディストとしても活動する一方、様々なアーティストのレコーディングやライブに参加しています。
椎名林檎の存在感がどうしても強く出てしまいますが、メンバー全員が作曲できることもあり、バンドとしての魅力が非常に大きいバンドでした。
アルバムはテレビチャンネル?
東京事変は2004年にシングル「群青日和」でデビューします。
その後、2012年に解散するまで「教育」「大人(アダルト)」「娯楽(バラエティ)」「スポーツ」「大発見」ろ5枚のオリジナルアルバムをリリースします。
当時から、このタイトルはテレビチャンネルのカテゴリーを表しているのではと話題になりました。
確かに、当てはまりますね。「大発見」は?というと「ディスカバリーチャンネル」という、自然や動物番組専門のCSチャンネルがあります。
解散発表後にリリースされたミニアルバムは「color bars」というタイトルでした。
放送終了後に出る試験パターンのことですね。
タイトルだけでなく、ビジュアルイメージやPV、ライブでの演出など、全てにおいて小粋な洒落が行き届いていました。
メンバーそれぞれが独立した音楽性とミュージシャンとしての地位を持っていたということもありますが、とても「大人」な雰囲気を持つバンドでした。
「ハンサム過ぎて」
PVありきの曲?
「ハンサム過ぎて」は、2011年にリリースされた『CS Channel』(シーエス・チャンネル)というミュージックビデオ集に、撮りおろしの新曲として収録されました。
音源ではなく、PVが最初だったのです。
「ハンサム過ぎて」の作詞はPVの監督である児玉裕一が手掛けています。
東京事変のメンバー以外の人間が作詞にクレジットされるのは、これが初めてのことでした。
収録アルバム
「ハンサム過ぎて」は前述のように、DVDにPVとして初めて収録された曲でした。
音源としては、解散後にリリースされたシングルカップリング集である『深夜枠』というアルバムに収録されました。
ここもちゃんと、テレビ関連のタイトルですね。