友人との固い信頼は永遠であると信じたいものです。

その友人が歩みを止めてしまったら気になって仕方がなくなるものでしょう。

お互いをこうして思いやれること自体がありがたいことです。

家族以外に自分のことを親身になって考えてくれる人がいる人生は幸福でしょう。

世の中には強い人もいて孤独に生きられる方もいらっしゃいます。

価値観は人それぞれなので誰にとっても友人が必要と強いることはできません。

孤独な人の人生への評価を下げる必要もないです。

それでも友人というものへの愛を持ち合わせている人はおおらかな印象があります。

「応援歌」の語り手と友人は距離的に離れた存在になってしまいました。

遊んでいる友だちの顔ぶれも変わってゆく、つまり違う友人グループになります。

それでもいつか交わした友情は永遠だろうと信じたい思いが語り手にはあるのです。

ときの流れに左右されない友情というものを信じたい。

なぜなら友人の言葉が今でも語り手にとっては痛く響いているからです。

その鮮烈な記憶はこの「応援歌」に結晶します。

今は精彩を欠いていても

湘南乃風【応援歌 feat.MOOMIN】歌詞の意味を考察!夢をあきらめそうな時…マジ心に響く応援歌の画像

いつの間に溜り場に笑いなしポカンと心虚しい
周りの何人抱いた不安に見かねた俺達が皆で歌い
たった一度だし叩き上げ同士またドカーンと上げろ花火
今だから返すあの日かけてくれた言葉

出典: 応援歌 feat.MOOMIN/作詞:湘南乃風 MOOMIN 作曲:湘南乃風 MOOMIN Home Grown

語り手は友人との想い出を楽しかった学園の階段にある踊り場での会話に喩えます。

語り手の周りにはまだ他の友人たちがいるのです。

その友人たちがかつての友人に向けて「応援歌」を贈ります。

虚しさを払拭するようにかつてのバカ騒ぎを歌へと昇華させるのです。

頑張れよと声をかけてくれたあの日の友人に「応援歌」を贈り返します。

違うコミュニティにいて精彩を欠いている今の友人を励ましたい。

かつてのお前はめちゃくちゃ輝いていたのだからと回想します。

自分の可能性に限界を決めないで立ち上がって欲しいのです。

大きな夢を叶えるためにお前は生まれたんだと歌います。

こうした関係は特別な親友同士ならではのものでしょう。

何かから卒業をしてしまうことは仕方ないこと。

しかしその度に上へ上へと進んでいってくれという思いが透けます。

何かから卒業する私たち、その度毎により輝きを増しているでしょうか。

この問いかけは誰にとっても痛く響くものでしょう。

「応援歌」は社会も揺する

社会の重圧なんかに負けないで

湘南乃風【応援歌 feat.MOOMIN】歌詞の意味を考察!夢をあきらめそうな時…マジ心に響く応援歌の画像

Stand up! 何してんだ Stand up! マジ言いてぇんだ
Stand up! お前すげぇーんだ!
Stand up! 何してんだ Stand up! マジ言いてぇんだ
Stand up! 夢を捨てんな…

出典: 応援歌 feat.MOOMIN/作詞:湘南乃風 MOOMIN 作曲:湘南乃風 MOOMIN Home Grown

自分の可能性を低く見積もってしまうこと。

大人になるほどにこうした傾向が増えてしまいます。

若い頃の野望が叶いそうもないと気付いてしまう瞬間があるもの。

こうした失意の中で卒業してしまうと自分のスケールが小さくなってしまうでしょう。

そんな中でもう一度夢を思い出してくれよと歌ってくれる親友は貴重です。

もう一度、新しい花火を打ち上げられたならば旧い記憶から本当に卒業できるでしょう。

あくまでも旧い花火ではなく新しい今の花火でいいのです。

ただそのスケールを小さくすることなく、社会の中で存在感を示して欲しいと願います。

語り手の思いは必死です。

自分のことをすごいと思わなくなったら終わりなのです。

お前は本当にすごいのだから自信をもって立ち上がって欲しいと発破をかけます。

私たちは社会の制約の中で自身の可能性を押し潰されながら生きているのでしょう。

そうした重圧に負けないで欲しいと「社会に出る前に友だちだった」やつが応援してくれるのです。

「社会に出る前に友だちだった」からお前の本来の可能性を知っているよ。

だから立ち上がって欲しいという想いはこの社会の固定観念を覆す力を求めているのです。

「応援歌」の真価は社会を揺さぶる力を持つものでしょう。

リスナーへのエールとして

湘南乃風【応援歌 feat.MOOMIN】歌詞の意味を考察!夢をあきらめそうな時…マジ心に響く応援歌の画像

You say stand up 夢を捨てんな
お前すげぇんだ Do you remember
I say stand up 夢を捨てんな
居ねえと辛ぇんだ Stand Stand……up

出典: 応援歌 feat.MOOMIN/作詞:湘南乃風 MOOMIN 作曲:湘南乃風 MOOMIN Home Grown

クライマックスは冒頭のコーラスのリフレインです。

繰り返しも含みますが最後ですのでその意味を総括しましょう。

友人がいってくれた「夢を捨てないで」という想い。

この想いを今度は友人に向けた「応援歌」としてエールの交歓・交換をする。

人生は学生時代の体育祭でのエールの交歓・交換と変わらない仕組みを持っています。

学生時代を卒業しても「応援歌」にあるエールの交歓・交換の精神は忘れたくないものです。

卒業を繰り返すごとにスケールを小さくしてしまったならば卒業の本当の意味を取り違える。

湘南乃風、MOOMINはこうした現状に警鐘を鳴らすのです。

立ち上がらないと何も始まらないよ。

腰掛けて休んでいる時間はないから夢に向かって全力で立ち上がろうと歌います。

失望させないで欲しい想いを受け止めて欲しいという想いが滲むのです。

応援歌 feat.MOOMIN

メジャー・デビュー・シングルなのにスマッシュヒットをします。

リスナーが待っていた歌がここにあったのではないでしょうか。

卒業してから何となく冴えない日々が続く人々の目を醒まします。

ここでの友人とはリスナーのことなのでしょう。

オレにエールをくれたリスナーに恩返しをするように「応援歌」を贈りたいと願ったのでしょう。

アーティストとリスナーのエールの交歓・交換という理想的な関係をデビュー・シングルで提示しました。

湘南乃風はこの先さらに飛躍を遂げます。

メイン・カルチャーの一部になって多くの人の支持を得るのです。

その第一歩を記したのがこの「応援歌」ですから私たちはこのエールをいつまでも覚えていたいと願う。

湘南乃風からはまだまだ卒業できないでいる私たち。

この幸福な日々がいつまでも続けばいいと祈っています。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEと湘南乃風の軌跡

OTOKAKEには湘南乃風の関連記事がいくつかあります。

中でもおすすめ人気曲の記事をご紹介いたしましょう。

初心者の皆さんから上級者の皆さんまで楽しみ方は色々です。

ぜひご覧ください。

レゲエというまだまだ日本ではマイナーなジャンルを前面に押し出し、第一線で活躍し続ける湘南乃風。熱いメッセージの込められたおすすめ曲の数々は、湘南のみならず全国のリスナーを勇気づけています。今回は、そんな湘南乃風のおすすめ曲をランキング形式で紹介していきます。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね