イントロは硬質なエレキギターのカッティングからはじまります。
原曲のキーが「♭」なんですね!!
曲をフラットにすると柔らかさが出ます。
そして「maj7(メジャーセブンス)」。
このコードはジャズやボサノヴァで良く使うコードです。
maj7の連続で、お洒落な雰囲気を生み出しているんですね。
Aメロ
E♭ Gm7 Gm7-5 C Fm
都会のビルから おどけた太陽が顔出す
A♭maj7 A♭m Gm7 Cm7 Fm7 Fm7-5 B♭7
「またフラれたの?」切りすぎた前髪 隠しきれないよ
E♭ Gm7 Gm7-5 C Fm
はちゃめちゃな日々で 手にしたチャンスの切れ端
A♭maj7 A♭m Gm7 Cm7 Fm7 B♭7 E♭ E♭7onD♭
ポケットのなかで クシャクシャになるまで握るよ もう離さない
出典: Happy Smile Again/作詞:水野良樹作曲:水野良樹
Aメロから難しいコードが並んでいますね~......。
ギター初心者には少し難しいかもしれませんね。
3番目に出てくる「Gm7-5(ジーマイナーセブンス・マイナスフィフス)」。
これは「Gm7」を構成する和音の5度の音をフラットさせるという意味です。
「Gm7」の構成音は「ソ」・「シ♭」・「レ」・「ファ」。
「レ」の音をフラットさせるので「レ♭」もしくは「ド#」になりますね。
「Gm7-5」は5番目に出てくる「Fm」に進行するまでの経過音。
いきなり「C7」から「Fm」に解決するのでなはなく、経過音を加えるんですね。
そうすることによってコードと音に広がりが出ます。
つぎに歌詞を見てみましょう。
太陽に失恋のショックを心配される主人公。
例えにユーモアがあって良いですね!!
細切れになったチャンスを、もう一回握りしめてチャンスを待つ。
失恋で髪を切るという内容が出てきますので、恐らく主人公は女性ですね。
Bメロ
A♭maj7 A♭m E♭maj7 A♭maj7 A♭m E♭maj7
"I"を生きたいから "I CAN"そう歌うよ
G7 Cm Cmnaj7onB Cm7onB♭ F7onA
この小さな胸に夢が詰まってんだ
Fm7 B♭sus4 B♭ B♭sus4 B♭
ほら心を広げてまた笑うよ
出典: Happy Smile Again/作詞:水野良樹作曲:水野良樹
Bメロも凝ったコード進行が使われます。
後半に出てくる「on」をいうのはオンコードのことです。
オンコードとはコードを構成するルート音(根音)を変化させるコードです。
Cコードを例にとって説明します。
Cは「ド」・「ミ」・「ソ」から構成されます。
ルート音は「ド」ですね。
ここにオンコードを付け加えてみましょう。
「ConB」としてみます。
するとルート音が変化し「シ」がルート音になります。
この技法も先ほど説明した「m7-5」と同じように、コードに彩りを加えます。
ギタ―初心者の方は難しいかもしれないですが、挑戦し甲斐がありますよ!!
そして作曲する方にも非常に参考になるかと思います。
サビ(前半)
E♭ Dm7 G7
HappySmileAgain そんな言葉を
Cm7 B♭m7 E♭ E♭7 A♭maj7
口ずさんでも今日も あたしでいられるかな
Gm7 Cm Cm7 Fm7 Fm7-5 B♭aug
・・・なんて思ってみる そうだよきっとステキになれる
出典: Happy Smile Again/作詞:水野良樹作曲:水野良樹
サビのコード進行はこれまでに比べてシンプルです。
それでもサビ前半の最後に「B♭aug(ビーフラット・オーギュメント)」
「aug」コードは、和音を構成する5度の音を半音上げたコードです。
音をシャープ(#)させるんですね。
この場合は「シ♭」・「レ」・「ファ♯」になります。
オーギュメントコードを使うと、次のコードへ移る期待感が増します。
使いようによってはかなり効くコードになります。
このコードも作曲する方には参考になりますね。
ただし使いすぎると不協和音になるので、ほんのアクセント程度に留めるのがベストです。
あくまでもポジティブな主人公に共感します。
タイトルを日本語に訳すると「いつでも笑みを」という感じになるでしょうか?
失恋しても自分らしくしていられるかな、と少し不安そう。
でも、いつでも笑みを絶やさぬように生きていれば道はきっと開ける。
もっと魅力のある自分になれる。
サビは主人公が自分自身に勇気を与えていますね!!
聴いているこちらも元気になる歌詞だと思います。
サビ(後半)
E♭ Dm7 G7 Cm7 B♭m7 E♭ E♭7 A♭maj7
ストーリーは今動き始めて 晴れわたった空に 続いていけるように
Gm7 Cm Cm7 Fm7 Fm7-5 B♭
・・・なんて笑ってみる そうだよ深呼吸 さあ歩き出そう
出典: Happy Smile Again/作詞:水野良樹作曲:水野良樹