サビ後半は、サビ前半とほぼ同じコード進行です。
さきほど解説した「aug」が無くなってただの「B♭」になっています。
変化はそれくらいですね。
いきものがかりの素晴らしい点は、複雑なコード進行を使ってもそれと感じさせない点です。
シンプルに聞こえやすいアレンジがしてあるのでしょう。
この曲のカバーを演奏する方。
そのままカバーするのも良いと思いますが、ジャズやボサノヴァ調にアレンジするのも一興ですよ!!
転調がスムーズ!!
2番サビ終わりからの間奏部分
B D♭ E♭ E♭sus4 E♭
B D♭ E♭ B♭sus4 B♭
出典: Happy Smile Again/作詞:水野良樹作曲:水野良樹
ここからは誌面の関係上、筆者が気になったコード進行を解説します。
2番サビ終わりからの間奏。
2番サビの終わりは「B♭」です。
間奏は、なんと「B♭」から「B」に転調しています!!
そして間奏内で再び「B♭」に戻る。
この形式を「循環コード」といいます。
その循環コードを、転調に応用しているんですね。
それにしても、なかなかこういうコード進行を使うのには勇気がいります。
それというのも、なるべく自然な形で転調させるのに困難なコード進行だからです。
しかし水野さんは、ものの見事にそれをやってのけます。
オススメアーティスト
シュガーベイブ
ここからはオススメアーティストを紹介していきます。
まず一組目はシュガーベイブ。
J-POPの現人神、山下達郎さんが在籍していたことで有名ですね!!
引用したのは「SONGS」というアルバム。
実はこのアルバムに収録されている『DOWN TOWN』。
イントロのギターのカッティングが有名です。
実は『Happy Smile Again』は、この曲にインスパイアされて作ったのではないでしょうか?
松任谷由実と同じく、シティ・ポップの先駆けであるシュガーベイブ。
そのモダニティは今も色あせていません。
ドゥービーブラザーズ
2組目はドゥービーブラザーズ。
ドゥービーブラザーズといえばこの曲『Long Train Runnin'』。
やはりギターカッティングが効いています。
さほどメリハリが効いておらず、ラフさがあるカッティングになっています。
なかなかギターで、このニュアンスを出すのは難しいんですよ~。
このアルバムは、この曲の他にも『China Grove』や『Black Water』。
マイケル・マクドナルド在籍期の『What a Fool Believes』など目白押しです。
洋楽ファンならずとも必聴の一枚だと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は『Happy Smile Again』のギターコードを中心に解説しました。
シティ・ポップの流れをくむ、お洒落なコード進行が特徴的なこの曲。
複雑なコード進行をシンプルに聴かせる、いきものがかりの手腕に脱帽です。
「OTOKAKE」ではいきものがかりの記事を多数揃えています。
下にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください!!
いきものがかりのおすすめバラード曲ランキングTOP10 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
ボーカルの吉岡さん、ギターの水野さんと山下さんからなる、男女混合の3人組のバンド、いきものがかり。水野さんと山下さんが作り出した音と物語を、吉岡さんの歌声が紡ぎだすことで圧倒的な人気を集めています。今回は、いきものがかりの曲の中でもおすすめのバラードを集めました。しっとりとしたバラードの世界を味わってください。
いきものがかりの名曲「ありがとう」の歌詞の意味を紐解く - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
誰もが一度は耳にしたことがある名曲、いきものがかりの「ありがとう」。NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌に起用されたことをきっかけに大ヒット曲となりました。今回は、シンプルだけど奥深く、意味を知ったらきっと誰かに伝えたくなる「ありがとう」の歌詞の意味を紐解いていきます。
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね