「8823」と書いて「ハヤブサ」と読みます。スピッツの中でもかなりアップテンポでかっこいい曲ではないでしょうか。ロックなスピッツが聴きたい人にはオススメです。

誰よりも速く駆け抜け LOVEと絶望の果てに届け
君を自由にできるのは宇宙でただ一人だけ

出典: 8823/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

「誰よりも速く駆け抜け ラブと絶望の果てに」というフレーズが、愛という幸せを象徴するような言葉と正反対の言葉を並べていて印象的です。

この完成は、草野さん独自のもので、スピッツの音楽を唯一無二の存在たらしめているものです。

荒れ狂う波に揺られて 二人 トロピコの街を目指せ
君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ

出典: 8823/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

「君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ」というフレーズが、草野さん独特の世界観を作り出していますね。

君を不幸にできるほど、特別(に大切な)人である、ということだと思いますが、「君を幸せにできるのは~」と言わないところがすてきですね。

マイナスの意味からプラスの意味を引き出すのが抜群に上手いと思います。

「二人 トロピコの街を目指せ」というところは、「トロピコの街」というフレーズがなんだか可愛らしいですね。

7位:「猫になりたい」

【スピッツ/2018人気曲ランキング】おすすめのポイントをファンが解説!読めばわかる人気の理由に納得の画像

猫になりたい 君の腕の中
寂しい夜が終わるまでここにいたいよ
猫になりたい 言葉ははかない
消えないようにキズつけてあげるよ

出典: 猫になりたい/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

まさに猫のような歌

「猫になりたい」は初めて聴いたときから虜になりました。ゆったりとつつも特徴的なイントロで、ライブで聴いた時にはイントロだけでテンションが急上昇したのを覚えています。

「消えないようにキズつけてあげるよ」「寂しい夜が終わるまでそばにいたいよ」というフレーズが印象的です。

寂しがりで相手に甘えているかと思えば、消えない傷を付ける。本当に猫のような歌だなあと思います。

広すぎる霊園のそばの このアパートは薄ぐもり

出典: 猫になりたい/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

歌詞の中に「広すぎる霊園のそば」にあるアパートが出てきますが、歌詞に霊園が出てくるのも草野さんらしいと思います。

スピッツの歌詞は、一見キレイだけれどどこか歪んでいたり、キレイなものと汚れたモノが混在していたりして不思議です。

霊園というのも、積極的に歌詞に取り入れる人はいないのではないでしょうか?でも、霊園のそばのアパートというのが妙にリアリティがある気がして好きです。

大好きな人の腕の中で、猫のように甘えていたい心境なのでしょうか。聴いていてクセになる曲です。

6位:「冷たい頬」

【スピッツ/2018人気曲ランキング】おすすめのポイントをファンが解説!読めばわかる人気の理由に納得の画像

「あなたのことを 深く愛せるかしら」
子供みたいな 光で僕を染める
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれみた 小さな午後

出典: 冷たい頬/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

言葉のセンスが絶妙

「冷たい頬」はイントロからキレイな曲です。「あなたのことを深く愛せるかしら」という歌詞が、耳に心地よく届いてきます。

「君の冷たい頬に触れてみた 小さな午後」という表現がいいですね。「小さな午後」に幸せな瞬間が詰まっているような気がします。

壊れながら 君を追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた
それが全てで 何もないこと 時のシャワーの中で

出典: 冷たい頬/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗