『九州男』という名前とは真逆に。。。
この『九州男』という男。
そのネーミングからして、よほどゴリゴリな男臭い歌を作るんだろうと思いきや、予想に反してメロディーまでなんと繊細なこと。
そんじょそこらの女性シンガーソングライターよりも、綺麗で澄んだ歌を作る男だったことにまず驚きます。
初めて九州男の歌に触れる方もいるかと思いますが、その楽曲だけでなく優しい声。
この【二人の時間。。】は男女のデュエット曲なのですが、二人のハスキーで心地の良い優しい声が、最高のハーモニーを奏でます。
メロディーラインだけでも十分に耳に残る、質の良いラブソングです。
ヴォーカルパートナーのTSUGUMI
前述した通り、この【二人の時間。。】は男女デュエットの曲です。
ヴォーカルパートナーはSOULHEADの妹TSUGUMI。
聴く限り、九州男の女版といった感じで、声質が非常に似ている様に感じます。
似ているとは言っても、ただ聴き流されてしまうという事ではなく、ハスキーで優しく耳から心にまで届く二人の声は、なんともせつなくそのハーモニーを紡ぎます。
【二人の時間。。】の作詞・作曲は九州男に加えTSUGUMIも参加。作曲にはもう一人Soundbreskersも加わっています。
それではこの曲の歌詞に迫ってみましょう。
【二人の時間。。】の世界
この曲は、一見別れの歌に感じます。
ですが、じっくりその歌詞を読み解きながら聴いていくと、まるで小説の様に「起・承・転・結」と展開していきます。
ただの別れ歌ではなく、序盤で強がりながら別れを告げた時の気持ち。
中盤で一人になった現状、そして結果どのように暮らしているかの説明。
最後にやっぱりアイツしかいないという気持ちに気付き、やり直そうと決心する(のか?)という流れです。
一つのストーリーがこの一曲にギュッと詰まっているのです。
なかなか起承転結を感じられる歌というのも珍しいと筆者は感じました。
それでは細かく歌詞の内容を読み解いてみましょう。
文字として歌詞を読むだけではなく、この歌はぜひ聴きながらその歌詞を感じていただきたい。。
【二人の時間。。】動画
別れていく二人から始まるストーリー
”さよなら”と小さな強がりでつないだ手は緩まって
最後に静かに離れてゆく指先
お互いに振り向かず 虚しく季節を変えてゆくカレンダー
心の時計は君がそばにいた時のままで
出典: 二人の時間。。/作詞:九州男・TSUGUMI 作曲:九州男・TSUGUMI・Soundbreakers
別れていく二人。。
強がって別れてしまうが最初はそれでもいいと思っていた。
別れの選択は間違っていないはずだったのに、ただ流れていくだけの味気ない日々。
ある二人の別れの一節から始まっていく、この歌のストーリーの序盤です。
手放したはずが 空いた隙間を埋めるように
ただがむしゃらでしかいられなかった
向き合いすぎて見えなかった
わかりあえてたことが特別だった
出典: 二人の時間。。/作詞:九州男・TSUGUMI 作曲:九州男・TSUGUMI・Soundbreakers
自分で納得して別れたはずなのに、全然ダメな自分。
気が付けば、頭に浮かんでしまう相手の事を、吹っ切る様にただただこなすだけの毎日。
今まで分からなかった事が、一人になってやっと気付く皮肉な現状。
二人一緒にいた頃は分からなかった「特別」な時間。
共通のサビ部分
君とは別の時間を過ごしても
違う景色を眺めても
よく似てる誰かじゃ何も意味がないんだ
遠回りしてるようにただ通り過ぎてく
見慣れた横顔 気づけば探してたよずっと
出典: 二人の時間。。/作詞:九州男・TSUGUMI 作曲:九州男・TSUGUMI・Soundbreakers
星の数ほどいる男も女も、代わりの誰かじゃ満たされる訳がない。
アイツじゃなきゃだめ。
似てる顔を見つけると目で追っているかっこ悪い自分。
どこかでバッタリ再会できないか。。。
いや、せめて見かけるだけでも気が済むのに。。。