『想色』って何色?
九州男の『想色コーディネート』という曲を本記事ではピックアップするのですが、まずはこの曲の「想色」とは?
こんな言葉ありましたっけ?とお思いでしょう。
これは九州男が作った造語です。
「想い」と「色」を組み合わせて、「おもいろ」と読むそうです。
じゃあそれってどんな色なんでしょう?
それは歌詞を読み解く事で分かるかもしれません。
一緒に「想色」が何色なのか、探ってみましょう。
『想色コーディネート』のPVをご紹介
まずは、映像とサウンドを体感してください。
このPVを見ると、バックが4色に分かれています。
ですが、よく見ると植木鉢の新芽や空から降ってくる雨や雪など、バックの色と自分達以外の物には色がありません。
この映像だけでも、『想色コーディネート』の解釈が少し出来る気がします。
それでは、次から歌詞の深い所まで掘り下げていきましょう。
年中コーディネートの意味とは
二人の日々の出来事
季節が僕らと今重なって360°辺り彩る
春夏秋冬オシャレに季節は僕らを年中コーディネート
心地よい日差しに多少肌寒い風
薄手の長袖の袖掴み伸ばして桜舞う道を歩く
君の笑顔がよく似あう昼下がり
ノンフィクション ohファンタジー
虫が鳴くころパッと花火打ち上がり
輝くたびに浴衣姿の喜ぶ君の横顔を見つめて
騒音の中くっつけ合った手の平で会話していたんだ
出典: 想色コーディネート/作詞:九州男 作曲:九州男
コーディネートという単語は、洋服を選別する時に使う言葉です。
装うという事を、二人に起きる出来事に引っ掛けて意味させています。
したがって、年中コーディネート=二人の日々の出来事と解釈できます。
冒頭の部分では、春から夏へ季節が移り変わり、二人がどのように過ごしてきたかを説明しています。
「桜」や「花火」などでその季節感が分かります。
「手の平で会話」というワードで、二人がとても想い合っているという事が表現されています。
無敵な二人
しっかり絡み合う指は愛の誓い
接着剤はいらない
知恵の輪以上に難解な構造です
二人ノリノリで時を飛び越えてく
※景色が僕らの手を引っ張って360°回転してく
鮮やかな思い出が生まれてく二人が中心のシチュエーション
季節が僕らと今重なって360°辺り彩る
春夏秋冬オシャレに季節は僕らを年中コーディネート
出典: 想色コーディネート/作詞:九州男 作曲:九州男
この時点の二人、春の暖かい季節から暑い夏の季節とともに絶好調の様です。
ラブラブ加減も無敵といった所でしょうか。
自分には、他の手助けなんかなくたって、ガッチリと結ばれるだけの愛があるから大丈夫。
怖いものなんてないんだという順調な仲が伺えます。
間に※が何度か繰り返されます。
季節は巡っていく
黄昏た紅葉の世界は切なく感じるなぜか
目の前を敷き詰めていた落ち葉を見るより
澄んだ空を見上げてた
どこからか飛んでいく風船に二人の希望を乗せた
やがて裸の木に着せられていたイルミネーション
手袋ごしに白い息を吐いて君は”ずっと一緒にいようね”
とそっとマフラーで僕をたぐり寄せた
出典: 想色コーディネート/作詞:九州男 作曲:九州男
ジリジリと暑い夏は過ぎ、やがて景色は秋に。
秋という季節は人の心を何故か切なくさせます。
今まで青々としていた木々の葉も黄色やオレンジに色を変え、やがてハラハラと落ちていく。
この様な様子を見ているだけでも、気分はなんとも寂しくなっていくんですが、この二人にはそんな事は関係ない様です。
ネガティブな事よりポジティブな事、この二人はその様な考えなのでしょう。
やがて寒い冬が訪れるのですが、それでもへっちゃら。
二人くっついていれば暖かいのですから。
メリークリスマス白い結晶がゆっくり舞降りて
寄り添う頃聞こえる除夜の鐘
「あけましておめでとう また今年も宜しく」
※繰り返し
出典: 想色コーディネート/作詞:九州男 作曲:九州男
流れ流れる月日、二人は当然一緒に新しい年を迎えます。
おめでとうの言葉と一緒に。
これは余談ですが、春や夏に始まったカップルはなぜ秋や冬で終わりを迎えてしまうんでしょうか?
やはり過ごしやすい季節に盛り上がっただけのカップルは、寒さと共にその気持ちもクールダウンしてしまうんでしょうか?
何かの魔法が解けたみたいにサーッと冷めてしまうんでしょう。
この歌に出てくる二人は、全くそんな事は関係ないみたいですが。