3rdアルバム『それはきっと恋でした。』のラストを飾る曲
「君が僕の心に魔法をかけた」は2018年6月27日にリリースされた天月‐あまつき‐の3rd Album『それはきっと恋でした。』のラスト曲に収録されている曲です。
この曲は天月-あまつき-自身が作詞、作曲を担当した新曲で、このアルバムで初めてリリースされる曲となっています。
もともと動画共有サイトで「○○を歌ってみた」シリーズの”歌い手”として活躍していた天月-あまつき-ですが、活動の幅をどんどん広げている彼。
今作でもアーティストとしての多彩な才能を発揮しています。
今回のMVは本人出演の実写映像!

天月-あまつき-と彼女のそれぞれが夜空を見上げるシーンから始まるMV。
”流れ星に願いをひとつ~”の歌詞の部分では彼女が流れ星に向かって手を伸ばすシーンが出てきます。
その後何かを想って下を向く彼女。
”そんな夢物語を~”以降では想いを表現するように踊る彼女と彼女のことを歌う天月-あまつき-のシーンが交互に現れます。
歌詞と連動してお互いが同じように想っている様子を思わせます。
途中流れるメイキングビデオでも天月-あまつき-が手を伸ばしています。
最後はそれぞれが空に向かって手を伸ばすシーンで締まります。
何度も観てみるとわかるのですが、このMVのエンディングとオープニングはつながっています。
天月-あまつき-だけに注目してみると、最後のシーンで手を伸ばす前と歌い終わった後の天月-あまつき-の姿が同じなんですね。
"巡り巡る~”の歌詞とのつながりも思わせるMV。是非歌詞もじっくり聴きながら観てもらえればと思います。
途中出てきたこちらのメイキングの全容は「それはきっと恋でした。ラブレター版/初回限定」のDVDに収録されています。
メイキングの続きを観たい方はぜひお手に取ってみてください。
歌詞をもっと深堀したい方は次に進んでみてくださいね。
2人がそれぞれ何かを想っているフェーズの歌詞
美しい歌いだし
流れ星に 願いをひとつ
叶わない夢だとしても
片想いのように 道は続く
あの花は咲けたかな
言の葉にも 想いをひとつ
忘れられぬ夢だとしても
はなればなれ それも恋だと
歩ける僕でいたい
出典: 君が僕の心に魔法をかけた/作詞:天月-あまつき- 作曲:天月-あまつき-
どうして彼はこんな美しい歌詞が書けるのでしょうか。
叶わない夢だと思っていても流れ星に願おうとするその姿がまた純粋で美しく、恋した相手が美しく咲くことを願っています。
花という表現ですが、同アルバムに収録の「僕のことなら忘れてくれていいよ」でも”君という花の額縁になれずに”という表現があるんですよね。
恋した相手のことをこんなにナチュラルに”花”と表現できるのは天月-あまつき-くらいではないでしょうか。
そして一緒に描く夢が叶わなくて忘れられない夢だったとしても、それも恋の形の一つだと前を向いて進もうとする意志も見られます。
みなさんにも忘れられない恋が一つはあるのではないでしょうか。
それぞれが想いを表現するフェーズの歌詞
リスナーの想像が膨らむ歌詞
そんな夢物語を きらめく星空に浮かべてみて
Good Night どうか 今日だけは
最初で最後の 僕の話を聞いて
あぁ 僕の心に 君はきっと魔法をかけた
くだらない退屈な日々も「明日は素晴らしい」と
そうだ 小さじ一杯の涙すらも 君を救うだろう
これは僕からの恩返し 今夜 世界は変わる
君が君でいられるように
出典: 君が僕の心に魔法をかけた/作詞:天月-あまつき- 作曲:天月-あまつき-
ここの歌詞を聴くとMVが夜、空に近い場所で撮影されている意味がわかりますね。
MVの撮影場所はより空に近い屋上という場所をチョイスし、この歌詞の世界
”きらめく星空に夢物語を浮かべている様子”を表現できるようにしたのではないでしょうか。
2人の関係性はどのようなものだったのか。これはかなりさまざまな想像ができます。
”最初で最後の僕の話”という歌詞が出てくるので、2人は話したこともなかったのでしょうか。
確かに"片想いのように道は続く"ともありました。
そうとも考えられますし、MVで自由を表現するかのように華麗に踊る彼女を見ると、彼女が話すばかりだったのかもしれません。
でもこれだけは明らかに言えるのが、彼女のことを想い続けているということです。
自分自身と付き合ってうまくいくタイプではないけれど、見ているだけで明るく楽しい気持ちになれるような人っていますよね。
片想いで終わった恋でも、付き合って別れてしまった恋でも、”あの人には今も幸せでやっていてほしいな”と思う相手。
そんな相手を想って歌った曲だということがこの歌詞からは伝わってきます。
彼女のことを想うだけで、退屈だった日々も急に鮮やかになって毎日が素晴らしい日々に感じられるようになった。
でもそんな日々の中で彼女が本来の彼女でいられないようなシーンもあったのかもしれません。
とても深いです。
付き合う前、友達だった頃はうまく自分を出せていたのに、付き合ったら本来の自分でいられなくこともあります。
彼女はもしかするとそうだったのかもしれません。
私は”君が君でいられなくなってしまうことが怖くて離れた”。そんな様子が浮かびました。
また、彼との関係においてではなく、何か別の要因で彼女が彼女らしくいられないこともあったのかもしれません。
いつ何時でも自分らしくいられる人は少ないのではないでしょうか。
友人関係や仕事関係など、さまざまなシーンで自分らしくいられなくなくことがあります。
きっと彼女もそんなことがあって、それを見ていた彼は"いつでも彼女らしくあってほしい”という想いを込めてこの曲を歌っているのかもしれません。
せつなさを感じずにはいられない
高鳴る鼓動 呼吸をひとつ
通り過ぎた夢だとしても
例えばそれは愛の言葉を
紡げるような未来
そんなハッピーエンドで
君の温度に今も触れたくて
Goodbye どうか今日だけは
生まれたばかりの 名もない唄を聞いて
出典: 君が僕の心に魔法をかけた/作詞:天月-あまつき- 作曲:天月-あまつき-