【ずっと真夜中でいいのに。/正義】歌詞の意味を徹底解説！本当の正義ってなんだろう？距離感って難しい！

一緒にいすぎると見えなくなるものもありますし、見たくないものまで見えることがあります。

逆に距離を取りすぎると想いの行き違いを起こす危険があります。

自分たちに適切な距離はどれぐらいなのか調べる方法はひとつだけ。

実際に離れてみて、近づいてみてトライアンドエラーを繰り返すことだけなのです。

案外彼女の新しい一面に出会えたり、今まで理解してもらえなかった自分の欠点を受け入れてもらえるかもしれません。

距離に悩む「僕」。

距離をとる「君」。

どちらが正義なのでしょうか。

アルビノの瞳を持ち、揺すっても眠りから目覚めない人。思い当たりませんか？

グリム童話の「白雪姫」と重なる特徴です。

姫を目覚めさせる方法を彼は知っていますが、距離を一気に縮めなければなりません。

ですから彼は触れない、口に出さないという自分なりの正義を貫こうとします。

とても美しい文字で「正義」と書かれているのでしょう。

しかしそれは見た目だけの美しさなのです。

誰にも言えないような秘密を持つことは、一般的に「悪」とされています。

しかし、「秘密を持っている」ことがバレなければ「悪」だといわれることはありません。

つまり、彼の本心が彼女にバレなければいいのです。

彼女がふらりと他所に行く素振りを見せれば彼はショックでしょうし、不安でたまりません。

でも彼は気持ちを塗りつぶして彼女の行動を許容してしまうのでしょう。

「正義」にこだわっていても、そこに疑問を抱くことがあります。

そんなとき、彼の身にどんな事が起きるのでしょうか。

伝えたいことは伝えなければ、と感じることもあるのでしょう。

うまく伝えようと頭の中で予行演習をしてみても、それ通りにはいきません。

余計なことまで口走ってしまうのです。

こうした経験を経て彼は彼なりの「正義」を貫こうとしているのではないでしょうか。

あまりにも自分勝手な正義ですが、彼女のことを想うからこそ成り立つ正義なのです。

二人で笑いながら話した思い出の中に「くすぐったい」という言葉が出てきます。

笑顔から「くすぐったい」と感じるということは、かなり近い距離にいたのだと推測できます。

しかし今は離れた場所にいて、目立つ動きでもしない限り彼女の笑顔を感じることはできません。

それが前出の「飛び跳ねる」という描写なのでしょう。