アルバム「憎まれっ子世に憚る」の収録曲
あいみょんがインディーズ時代にリリースしたミニアルバム「憎まれっ子世に憚る」。
あいみょん節が炸裂した個性的な楽曲が詰まったミニアルバムとなっています。
ファンはもちろんそうでない人も聴いて頂きたい一枚といえるでしょう。
今回はそんなミニアルバムに収録されている楽曲「泥だんごの天才いたよね」を紹介します。
「泥だんごの天才いたよね」は、爽やかなギターメインのサウンドが印象的な明るい曲調の作品。
しかし、歌詞は非常に考えさせられる深い内容が綴られているのです。
あいみょんが若者に伝えたいことは何?深い歌詞を解説!
それでは、歌詞の内容を深掘りしていきましょう。
この楽曲は、あいみょんから若い子へ向けた歌詞が綴られています。
物が豊かな時代であり、過保護な親が増えた近年。
本当に大切なことを教えてもらっていない若者が増えているのではないかと、あいみょんは訴えています。
あいみょんは若者たちにどのようなメッセージを伝えたいのか。
若いうちに本当に勉強しておくべきことは何なのか。
その内容を歌詞から読み取っていきましょう。
1番の歌詞
情報を鵜吞みにしてしまう小学生
雑誌の切り抜きのような少女は
チュッパチャプスを加えて気取っているさ
でかめのサングラスはきっと使い方を知らない
隣には嫌な目をした奴と
大口叩く大物気取り
「どうよ私らイケてるでしょ」と言わんばかりの顔を見せる
出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
昔に比べると、近年はおしゃれな子どもが増えました。
ネットを通して、ファッションやメイクに関する情報を子どもでも簡単に収集できる時代になったからなのでしょう。
収集した情報を見よう見まねで、真似する女子小学生。
憧れのモデルと同じようにサングラスをかけてみますが、でも年齢に見合った格好なのかというと、そうでもない…。
情報を鵜吞みにしてしまい、本当に似合う格好を見失ってしまっている子どもを描いているのでしょう。
また、子どもたちが鵜吞みにしてしまっているのは、ファッションだけではありません。
大物芸能人の態度も鵜吞みにしている子が多いのでしょう。
有名なモデルと同じファッションをして、態度も同じように真似て、大物気取りをする。
それがカッコイイと思ってしまっている子が増えているのかもしれません。
過保護な親が増えている
明らかに小学三年生
茶髪の髪を揺らしランドセル
背負う姿は可愛げのない高校生のようだ
隣には顔しかめる教師と
それに楯突くモンスターペアレント
何が何だかいつからこれが普通になってしまったのだろう
出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
髪を染めて小学校に通う子ども。
もちろん、髪を染めている理由は"お洒落がしたいから"です。
「顔をしかめる教師」とあるので、きっとこの子が通っている小学校では、髪を染めることを禁止しているのでしょう。
しかし、それを教師が注意したところ、不満に思った親が出てきて学校に文句を言ったのだと思われます。
どんなに説得しても理解してくれないモンスターペアレントに、教師は頭を悩ませてしまっているようです。
これはかなり極端な例ではありますが、でも過保護な親が増えているのは、事実といえるのではないでしょうか。
決められた将来とは?
決められた将来があるなんて
窮屈してるなあ
出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
ネットで得た情報を鵜吞みにし、本当に自分に合った格好や生き方を見失っている若者たち。
家に帰れば、過保護で自己中心的な親の言いなりにならないといけません。
そんな若者たちが描いている未来のことを「決められた将来」と表現しています。
ネットの情報や、親の間違った考えを鵜吞みにして生きていくのは、窮屈でかわいそうだと訴えているようにも見えますね。
「泥だんごを作ろう」に込められた意味とは?
(※)小さな頃から気取ってばかりいること
教えてほしくないのさ
服を汚して 髪にガムつけて 泥だんごを作ろう
出典: 泥だんごの天才いたよね/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん