不器用でも自分らしくを込めた楽曲

2021年6月に発売されたAIの「THE MOMENT」。

憧れる強さ、そして今の自身の弱さを感じ、成長を求める心の葛藤が描かれています。

嘘で塗り固められたような生き方はしたくない。

転んだって立ち上がって、自分らしさを追い求めたい。

こんな世の中だからこそ、強くあり続けたい。

だけど、自分らしさってなんなのか、嘘のない生き方とはなにか、そして強さとは何か。

どう行動するべきか、誰もが迷うこの社会です。

多様性が認められた世の中だから、答えが分からず模索している人は多くいます。

そして、多くの人が自分を信じ貫ける強さを追い求めている。

そんな多くの悩めるすべての人に向けられた歌詞が印象的です。

楽曲でfeatしたのはトウカイテイオー?

次世代ラッパー王者として呼び声高き

AI【THE MOMENT(feat. ¥ellow Bucks)】歌詞を解釈!なぜ今が大事なのかの画像

「THE MOMENT」でAIと共にこの楽曲に制作から携わっているのが¥ellow Bucksです。

次世代ラッパーのトップを選ぶ大会で優勝を収めた経験を持つ彼。

東海地方出身で、その抜きんでた才能が注目されています。

その躍進ぶりは、同じ東海地方の有名馬から準えて「ヤングトウカイテイオー」と呼ばれるほど。

彼の破壊力を感じる低音ボイスは、色気と強さが混在する唯一無二の魅力があります。

高速で並べられるラップは、鋭さもありながら心地よいリズムで、癖になること間違いなし。

多くのアーティストから注目され、これまでも多々featしています。

今後も注目必至のラッパーなのです。

勢いだけじゃない

¥ellow Bucksは、鋭いリリックを武器とするラッパーです。

強さをウリに、しかし時に自分と向き合う刹那さも表現できるなど幅広い技が魅力の彼。

今回の楽曲も、彼の魅力を余すことなく表現しています。

またAI自身も、この楽曲制作には原点に立ち返ることを大切にしたのだとか。

王道のドメスティックヒップホップテイストを感じさせるのも納得です。

楽曲のストレートで、鋭い切り口のメロディラインは勢いを感じます。

しかし、単に勢いだけではないのがこの楽曲の魅力。

そのリリックは、強さを求めつつも、今の自分を見つめています。

自分の内なる弱さ

そしてそんな自分を感じながら、日々成長をしたいと願う心。

これからをどう生きるか、そんな思いが詰められています。

そんな魅力満載の「THE MOMENT」の歌詞を深堀りしてみましょう。

思いが詰まったTHE MOMENTの歌詞を解釈

今、この瞬間を大切に

未来なんて知らねぇよ Livin' in the moment
自分達のことなんて自分等に問え

出典: THE MOMENT/作詞:AI yellow Bucks 作曲:AI DJ Ryow SPACE DUST CLUB

未来のことなんて誰も分からないもの。

自分の未来がどんな風になっているのか、先のことに対する不安はだれしもあるものです。

でも、未来を不安視するより、大切なことがある、それは「今、この瞬間を生きる」こと。

livi'n in the momentを和訳すると、今この瞬間を生きること、それが大切ということです。

強くありたい、強くあり続けたいと願うのならば尚更。

誰かに未来を託し、生きるのではありません。

自分達のことは、他ならぬ自分達に問うべきなのです。

今、この瞬間をしっかりと自分を感じて生きる。

例え間違えた選択をしたとしても、それも自分の責任だと受け止めて、この瞬間を大切に。

自分の道は自分が開くものだと表現しているのです。

自分を労わり大切に

疲れた顔はしまおう
もっと大事に LIFE LIVE

出典: THE MOMENT/作詞:AI yellow Bucks 作曲:AI DJ Ryow SPACE DUST CLUB

自分達の未来は自分達が決めるべき。

しかしだからといって、常に自分にムチを打つ必要はありません。

自分の生き方を進めていくうえでは、自分を愛してあげることも大切。

いつも強くあれば疲れてしまうこともあるでしょう。

ただし、このリリックでもあるように、疲れた顔はしまうべきなのです。

例えば、疲れた顔を見せれば、目の前の相手に隙を見せることになってしまいます。

そして、もうひとつ。

疲れた顔をしていたら、自分自身の精神も疲れ切ってしまうのです。

「ああ、疲れた」なんて言っているうちに、疲れは抜けないもの。

表情一つで、その心は如何様にも変化するものです。

自分を成長させ、今を生きるためには、疲れていてばかりはいけない。

自分を大切に、自分らしく生きることを表現しているといえましょう。

「大事なのは今」なのは何故か