面白みのない未来に向かって決まったレールの上を進んでいく。そう思ったときの葛藤が「踊らされてる」という言葉で表現されているのではないでしょうか。
いいように踊らされて、苦悩を抱えて羽ばたくことができず這いつくばってしまう。それでも、自分で掴みとるしかない理想の未来を求めて希望の光を探しています。
大人にコントロールされている?
まぁいいやが増えたのは
大人になったからじゃなく
きっと空気の中に変なものを
俺らが考え過ぎんのを
よしとしない誰かさん達が
混ぜて垂れ流しているんだろう
出典: 青い春/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
「まぁいいや」という言葉には、諦めや妥協など様々な気持ちが含まれています。
人生に妥協して、夢を諦めて「自分はそんなもんだ。まぁいいや」と言えるようになる。
そんな気持ちが大きくなっていくのは、「誰か」に誘導された結果なのではないか。
その「誰か」とは「大人」を指しているのでしょう。
大人によってコントロールされ、妥協を覚えさせられて自分たちも大人へと改造されている。そんな考えが読み取れます。
現実の中で理想の答えを探す
踊りながら
羽ばたく為のステージで 這いつくばっていても
踊らされてるのも 随分前から分かっていて
それでも それでも
また踊りながら 必死で生きているんだ 答え行きの船なんて
どこにもなくて でも逃げないで踊ってるのさ
正しいリズムじゃないけど
出典: 青い春/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
「大人に支配されたくない」という考え方を思春期の頃に抱いた人もいるのではないでしょうか。
大人に洗脳され、コントロールされていると分かっていながらもその中で必死にあがく。それは、多くの人が通ってきた葛藤の道でしょう。
黙って何もしなくては答えは見つかりません。自動的に人生の答えへ導いてくれる人などいないのです。
だからこそ、逃げない覚悟を決めてがむしゃらに前を向かなければなりません。
傷つきながら成長していく
夢をみては打ちひしがれて
立ち上がってはまた憧れてさまよって
自分を知った気になって
また分からなくなるそんな
青い春と言う名のダンスを
出典: 青い春/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
青春は挑戦と挫折の連続で成り立っています。
夢や目標があって、そこに挑戦しては敗れて現実を突きつけられる。そんなくり返しで人は成長していきます。
そして、そのくり返しの過程の中で不明確だった自分自身を見つけ、大人になっていくのでしょう。
それでも踊り続ける
踊りながら
羽ばたく為のステージで 這いつくばっていても
踊らされてるのも 随分前から分かっていて
それでも それでも
また踊りながら 必死で生きているんだ 理想の未来なんて
用意されていない でもその中で願ってるのさ
光に包まれるその日々を
出典: 青い春/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
最後にはサビがくり返されます。
子どもと大人の狭間を生きる青春時代。それは現実を知り始める時期でもあり、多くの人にとってはそれぞれの夢に向かって実際に挑戦を始める時期でもあります。
そして、ときには厳しい現実をつきつけられ、大人へ抵抗し、挫折してまた立ち上がり、その過程を経て大人になっていきます。
苦悩も葛藤も抱えてその中でもがいていく。その様は、「踊っている」ように見えるのではないでしょうか。
くり返しの歌詞の最後の一行だけは「光に包まれるその日々を」と変わっています。
漠然と光を願って求めていたのが、多くの葛藤を経て具体的な「光=将来の理想」を見つけ、その理想を実現する日々を願い始める。そんな成長が見える終わり方です。
まとめ
誰もが通る青春の葛藤を描いたback numberの「青い春」。
そこには、未熟で青い思想やひたすらにあがいてみせる様など、青春時代を生々しく映し出す言葉が並んでいます。
今まさに青春を生きる人にとってはリアルに、青春時代を過ぎた人にはどこか懐かしく響くこの曲。是非聴いてみてください。
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