信じるのは自分自身
重たい気分を抱えて身支度を整え、ため息をつきながら歯を磨く、憂鬱な朝。
そんな日でも、玄関で靴を履くときは、なんだか背筋が伸びた気分になりませんか?
靴紐をいつもよりもきつめにギュッと結べば、覚悟もばっちり決まります。
周りからかけられる心ない言葉など、朝日に吸い込まれるように消えてしまいますね。
今日はどんな光に包まれるだろう
これから また
馬鹿だなって言われても気にしないよ
寝て起きて繰り返し毎日
目掛けていくよ
今日は今日の光
出典: アルル/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介
曲の冒頭で、夢の中で掴もうとしていた光の欠片が、ここで再登場します。
ふわふわとあいまいな光の欠片ではなく、しっかりと全身に感じる「今日の光」。
自分を引っ張っていってくれるような、道しるべとなる光なのです。
暗闇の中にひと筋だけ灯されるような、ハッキリと明るい光……。
これは、自分自身を信じる気持ちの強さが現れているのでしょう。
強い信念があれば、誰に何と言われようと、簡単に気持ちが折れてしまうこともありません。
昨日と同じような1日が来る
1番で自分の信念に気がついた主人公は、毎日が輝いて見えるようになります。
2番では、今まで気がつかなかった小さなものにさえ、意味を見出せるように……。
自分のことばかりで閉じこもっていた日々とは、何もかもが変わって見えるのです。
ただただ歩いていた
道のりにも意味があった
路地裏の犬 誰かの花
ベランダの洗濯物
出典: アルル/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介
この世にあるものは全て、意味があってそこにあるものばかりです。
それは自分も例外ではなく、何らかの意味を持って毎日を生きているはず。
それを探しに行くことこそ、自分の生きる意味を見つけ出すことに繋がります。
知らない誰かを想いながら
彷徨って儚く飛ばされ
困る人が確かにいること
想像したのなら容易く分かるから
笑う側にはいたくないな
ないな
出典: アルル/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介
前文で何気なく見上げたベランダの洗濯物も、持ち主の大切なものの1つです。
風に乗って飛んでしまっても、自分はまったく困りません。
しかし、持ち主は少なからず困ることになるでしょう。
そんな簡単なことさえ、今まで考えても来なかった自分。
今それに気がついたからこそ、自分を変えていこうという信念が感じられます。
洗濯物と同じように、誰かが困っているとき、手を差し伸べてあげられるように……。
誰かと比較なんてしない
比べだしたらさ
キリなく凹むよ
弱く儚く 揺れている
光でも育てていく
出典: アルル/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介
自分よりも優れた人など、この世には数え切れないほどいます。
せっかく身についた自信も、簡単に打ち砕かれてしまうかもしれません。
そんなときは誰かと自分を比較したりせず、1人ひとりの良さを見つけてあげましょう。
自分に胸を張れるような、誇らしい毎日を過ごせたらどんなに素敵か……。
今はまだ小さな小さな希望でも、いつか花開くときを信じることが大切です。
その光はいつか、あなたの辿ってきた道を明るく照らしてくれるでしょう。
その辿ってきた道こそ、これまで頑張ってきた証拠と自信になるのです。
どんな未来が待っているだろう
おはよう また
今日から信じて歩くからいいよ
描いた理想のペースと違くても
ドヤ顔で風切ろう
出典: アルル/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介