自信なくさないで 少し 戻るだけ
君をなくさないで きっと ダイジョウブ
出典: ダイジョウブ/作詞:小田和正 作曲:小田和正
このパートでは笑顔の相手に対しての主人公からのエールが描かれています。
主人公は何故このように「君」を励ましているのでしょうか。
ここから予測できるのは、歌詞中で登場している「君」が何かに対して悩んでいるということです。
悩んでいる時というのはそのことで頭がいっぱいになってしまうもの。
主人公はそんな人に対して優しく「ダイジョウブ」だと励ましの言葉をかけています。
それは決して根拠のない言葉ではないのでしょう。
今は辛くてもきっとすぐに大丈夫になる。
それは彼がこれまでの人生で実感してきたことなのかもしれません。
だからその素敵な笑顔を取り戻して欲しいと考えているのでしょう。
笑顔の力
時の流れ
時は流れている 絶え間なく 出会ってきたことすべてを
思い出に 置き換えて 今を生きるために
出典: ダイジョウブ/作詞:小田和正 作曲:小田和正
このパートはそんな「君」を慰める言葉のようでありながら、時間に対しての主人公の考えも述べられています。
思い出になってしまうということは多くの場合、寂しい事のように語られます。
しかしここでは、それが救いでもあるということを伝えてくれているのでしょう。
楽しかった出来事が古くなっていくのと同じように、苦しみも哀しみも過去になっていく。
そういった負の感情も思い出になると、良い思い出に変わることもあります。
私たちは無意識にそうして過去を整理しながら毎日を過ごしているのです。
明るい未来を夢見て
明日へつながる あの 広い空へ
高く 高く 心 解き放つんだ
忘れないで 君の その笑顔は
いつだって みんなを 幸せにしている
出典: ダイジョウブ/作詞:小田和正 作曲:小田和正
ここでは前述の歌詞と対比するかのように未来について話をしています。
そんな悩みから解き放たれるためにするべきこと。
それはまだ見ぬ未来に対して思いを馳せるということだといっているのでしょう。
そして、その鍵となるのはやはり「君」の笑顔。
塞ぎ込んでしまう気持ちを過去にしてしまうために明るい未来を想像すること。
そうすることで自然と笑顔になることでしょう。
主人公は笑顔というものが明るい未来を引き寄せると考えているのかもしれません。
「君」が笑顔でいることで周りの人を笑顔にすることができる。
苦しみから抜け出すために、笑顔になれるような未来を想像することが大切だといいたいのかもしれません。
「ダイジョウブ」という言葉に隠された意味
人生は続く
人生は こうして 続いてゆくんだろう
間違っても 何度 つまずいても
出典: ダイジョウブ/作詞:小田和正 作曲:小田和正
ここでは主人公の人生観が分かります。
人生というのは一筋縄ではいかないものです。
しかしそれでも私たちは生きていかなければいけない。
しかし苦しいことがあってもその先にある未来を夢見ることで挫けずに前を向いていくことができる。
全ての出来事が過去になっていくことで私たちは、また新たな気持ちで明日を過ごすことができるのです。
それは私たちに備わった能力でもあるのでしょう。
そしてそんな明日があることを知れば私たちは「ダイジョウブ」になれる。
それはある種のおまじないのような言葉です。
大丈夫だと言葉にすることで、まるで今までの自分の苦悩が少しだけ軽くなるような気分になる。
彼はその言葉の効用を知っていて私たちに対してそれを教えてくれようとしているのかもしれません。
遠回りしても大丈夫
でも 小さな その物語に
答えは ひとつじゃないんだ
出典: ダイジョウブ/作詞:小田和正 作曲:小田和正