『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

「花の名」BUMP OF CHICKENが曲名に込めた意味を解説!小田和正も披露?の画像

2007年にリリースされたメジャー12枚目のシングル「花の名」

『orbital period』『present from you』『BUMP OF CHICKEN II <2005-2010>』の3つのアルバムに収録されています。

この曲は映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の主題歌としても有名ですよね。

実はこの曲は映画の世界観に合わせて作られた曲で、監督山崎貴メンバーが脚本やラッシュ(仮編集)の映像を元に相談しながら作り上げた曲です。

DVDのパッケージには「花の名」の歌詞から取られた一節『会いたい人がいる。待っている人がいる。』という言葉も使われており、この曲と映画が深くリンクしていることがわかります。

まずは聞いてみましょう

ぽつぽつと奏でられるギターの音から始まるこの曲。

優しい歌い出しからぎゅっと心を掴まれてしまいます。

歌詞から読み解く世界観

BUMP OF CHICKENの歌はそのまま映画になりそうな、場面やシーンが浮かぶ歌が多いのですが、この曲はどちらかというと抽象的な歌詞になっています。

パッと見ると何を指しているのか、何が言いたいのかがわかりにくいけれど、1節1節がなぜか心に引っかかって、共感を覚えるような歌詞です。

曲名に込めた『想い』

タイトルに「花の名前」が入ったものは他にもある

BUMP OF CHICKENの歌にはタイトルに「花の名前」が入ったものがいくつかあり、筆者が思いついたものだけでも「ダンデライオン(たんぽぽ)」「リリィ」があります。

この二曲は特定の君と僕の歌。

ダンデライオンはライオンの”俺”とタンポポの”お前”。

リリィはステージで叫び、唄う”僕”とそんな僕にとって”最初で最後の人”である”君”。

それぞれ”僕(俺)”と”君(お前)”が織りなすストーリーソングです。

「花の名」に話を戻しましょう

確かに「花の名」もあなたと僕の歌。

だけどこの歌の場合は先ほどの2曲ほど具体的な「あなた」ではないように感じます。

だからこそ、タイトルは「〇〇〇」という花の名前ではなく、漠然と「花の名」となっているのではないか。

あくまでも筆者の想像ではありますが、「〇〇〇(名前)」でも「花」でもなく「花の名」というタイトルも、敢えて固有名詞ではない、一つの特定でない花を表すための物のような気がします。

タイトルの意味については明言されていない

ざっと探してみたところ、藤原基央がこの曲名について明言している記事は見つかりませんでした。

なので堂々と考察させていただきます。

ここからは筆者の妄想。

ここで歌われている「花」は、名前もないような雑草なんじゃないかと思います。

河原などに群生して咲いているけれど、名前は知らないような花。

たくさんの小さい花が揺れている様と、人混みの中をすれ違う人たちってなんだか似てませんか?

そうやってすれ違う人はたくさんいるけれど、その中で一つを選ぶこと、イコール出会うことには意味がある、と歌っているように感じます。

そしてそうやって出会った人たちはいつかは別れてしまうけれど、それは永遠の別れではなく、いつでも思い出せるもの。

会いにも行けるし、待っててもくれる存在。

それは固有の誰かひとりを指すのではなく、漠然と出会った人たちみんなを指しているような気がします。

映画の世界観に引っ張られがちの考察ではありますが、映画の世界観に合わせて作れられた曲と考えるとこの考察も大きく外れてはいないと思います。

「僕」は誰?「あなた」は誰?

出会った人たちを指した歌と考察すると、最後の歌詞に矛盾が出てきます。